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日本&OPBF女子バンタム級王者の吉田実代(EBISUK'sBOX)が14日、所属ジムで報道陣に練習を公開した。吉田は19日(水)に千葉・幕張メッセイベントホールで空位のWBO(世界ボクシング機構)女子スーパーフライ級王座をWBOアジアパシフィック女子フライ級王者のケーシー・モートン(米)を争う。令和初の女子世界王者を狙う吉田は、「モチベーションは高い。明日にでもリングに上がりたい」と大一番に胸を躍らせた。
試合は動画配信サービス「Paravi」でライブ配信される。
試合は動画配信サービス「Paravi」でライブ配信される。
初の公開練習に緊張した
相手のモートンは12戦8勝(1KO)1敗3分けの戦績を誇り、WBOアジアパシフィック王座に就いている強豪だ。吉田は、「相手は身長が低くてガードが固いが、私は良い意味でも悪い意味でも負けん気が強いので気迫で負けない。私は完成されたボクサーではないので、見ている人に『吉田は化けたな』と思われる試合を見せたい」と必勝を誓うと、先制攻撃をテーマに掲げた。
スパーは100ラウンド以上
今回の試合に向けてWBA女子世界フライ級王者の藤岡奈穂子(竹原&畑山)、IBF女子アトム級王者の花形冴美(花形)、WBA女子世界アトム級暫定王者の宮尾綾香(ワタナベ)の豪華メンバーを中心に100ラウンド超のスパーリングを重ねた。アマチュア選手を相手に1日12ラウンドをこなしたことも明かし、吉田は「世界を獲っている人との差を感じた。終わってから映像を見たり、会長やトレーナーに相談して反省し修正してきた」と充実感を口にした。
娘を喜ばせてほしい
会見に同席した加山利治会長も、「本当によく練習する選手なので、今は疲れを抜くようにさせている」と話し、「モートン選手はガードが固く好戦的だが、ボディが弱そう。吉田はこれまでフィジカルを武器に戦ってきたが、テクニックも身についてきた。ボディブローが勝負の鍵になりそうだ」と愛弟子の勝利に自信を見せた。
キレのあるパンチを見せた
練習ではシャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ち合計5ラウンドを披露。神田大雄トレーナーとのミット打ちではワンツーから鋭い左ボディ、右アッパーを見せて好調をアピールし、初の世界戦でのKO奪取を期待させた。
戦うシングルマザーが幕張で輝く!
試合に集中するため、今回初めて4歳の愛娘の実衣菜ちゃんを4月末から祖母がいる鹿児島県沖永良部島に預けたという吉田は、「娘のためにも世界王者になりたい」と話すと、「私のように母で夢を追って人たちに少しでも影響を与える試合を見せたい」と決意を口にした。