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AIBA(国際ボクシング協会)がはく奪された2020年東京五輪のボクシング競技運営について、プロボクシング界最古の世界機構であるWBA(世界ボクシング協会)が、改めて「すべての経験を提供したい」と意思表明している。同五輪でのボクシング競技運営は、IOC(国際五輪委員会)の特別作業部会・座長に任命された渡辺守成・国際体操連盟会長が、予選方式の決定などのを主導するが、その準備ができていないのが自他共に認める課題だ。
ウラジミール・クリチコ
WBAはAIBAの代わりにIOCを助けると以前から名乗りを挙げ、ウラジミール・クリチコ氏らがそれを推してきた。WBC、IBF、WBOといったその他のメジャー団体は連携を拒否しており、特にWBCはアマチュアボクシングに参加した選手を世界ランキングから除外する警告まで出している。一方で、WBAだけはプロボクサーの五輪参加を後押しするなど、AIBAとも良好な関係を築いたメジャーのプロボクシング機構唯一の団体だった。