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チャンピオンカーニバルの屈指の好カード、日本フェザー級王者の源大輝(28=ワタナベ)対同級1位の阿部麗也(26=KG大和)が1日に後楽園ホールで開催された「DANGAN223」のメインイベントで行われた。新元号初のタイトル戦は初回に波乱の展開が待ち受けていた。
源がベルトを死守した
初回、サウスポー阿部がジャブを飛ばし軽快な動きを見せるが、プレスをかけた源はラウンド終了間際に右クロスを決め先制のダウンを演出。絶好のスタートを切った。2回、阿部はギアを上げてワンツーを繰り出すが、またしても源のノーモーションの右が炸裂し2度目のダウンを奪った。劣勢の阿部は3回から上下にパンチを散らして反撃すると、サイドに回ってジャブを浴びせた。5回、源は右ボディから左フックでグラつかせると足を使う阿部を追いかけ、前半終了時の公開採点で48-45×3とリードした。6回、ポイントを挽回したい阿部は速い出入りからワンツー連打で積極的な攻撃を仕掛けた。8回、源は右でふらつかせると倒しにかかるが、阿部は足を使ってワンツーで対抗し、最終10回もスピードを活かした攻撃で攻勢をアピール。ジャッジ1者は阿部を支持したが、残りの2者はドローで決着がつかず、源がベルトを死守した。
スカッと勝ちたかった
2度目の防衛戦に成功し控室に戻ってきた源は開口一番、「不甲斐ない試合でした」と不満顔。「ノーモーションの右を意識して打ったら倒れたが、ダウンを奪ってから力んでしまい、久しぶりの試合で浮足立ってしまった。倒したことで逆に焦ってしまった」。「相手は後半になるにつれて強くなり、パンチをかわされてイライラしてしまった。ドローはチャンピオンの特権だが満足はしていない」と反省の弁が続いた。
決着をつけたい
怪我からの再起もあり、減量がきつかったと話した源は、「減量のやり方も考えていかないといけないし、階級を上げるかどうかも悩むところ。コンディションをしっかり作って再戦したい気持ちもある。今後のことは会長と相談して決めたい」と今後のプランについては明言を避けた。
後半巻き返したが…
一方、ジャッジ2者が源にポイントをつけた8ラウンドがすべてだったと悔やんだ阿部は、「序盤でタイミングを掴み、これは行けると思った矢先でのダウン。これがよけいだった」と反省。「相手の右が予想以上に伸びた。4ラウンドで目が二重に見え始めたところから少しおかしくなった。勝てる試合だったが、ダウンしたので負けです」とすっきりとした顔で敗戦を認め、その上で「向こうも納得していないと思う。やってくれるならお願いしたい」と再戦を希望した。
採点表