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[試合後談話]2019.4.9

東日本新人王戦が熱い!

 4月からスタートした東日本新人王トーナメント。9日の後楽園ホールでは全12試合が行われ、11月3日(日)の東日本新人王決勝戦に向け、し烈な争いが繰り広げられた。バンタム級4回戦では竹田梓(21=高崎)と宮本廉也(20=木更津グリーンベイ)が対戦。2戦連続1ラウンドKO勝ちの竹田がロングの左フックで襲いかかった。
竹田が逆転KO勝ち
 竹田がワイルドな攻撃を仕掛けるのに対し、宮本は足を使って打ち合いを避けると右ストレートを好打。2回には右ストレートで片膝をつかせた。しかし、これで火がついた竹田はさらに手数を増やし反撃すると、3回に渾身の右フックで倒し逆転勝ちした。
パンチ力には自信がある
 デビューから3連続KO勝ちした竹田は、「ガードが低くフラッシュダウンをしてしまったが、焦りはなかった。最後に決めたパンチは相手が大振りだったので感覚的に出た」と声を弾ませた。
 幼稚園から中学2年まで空手をしていた竹田は高校2年でジムに入門した。「次は危なげない試合を見せたい」と語った竹田は、ジムの先輩で元日本スーパーウェルタ―級1位の新井恵一氏以来、17年ぶりの東日本新人王を目指す。
デビュー戦を勝利
 第9試合のスーパーバンタム級4回戦では、中野健人(26=新日本木村)と奈良井翼(19=RK蒲田)が激突。奈良井がサークリングしながら左で試合を組み立てると中間距離を支配。ガードを固めながら右を合わせる中野を冷静に捌いた。3回、奈良井は前に出てくる相手に左フックを決めて倒すと、パンチをまとめて試合を終わらせた
得意のジャブから攻めた
 初陣を飾った奈良井は、「アマチュアの時は緊張して力を出せないことが多かったので、落ち着くことを心掛けた」と満面の笑みを浮かべると、「憧れだった後楽園ホールで勝つことができてうれしい」と喜びに浸った。
 奈良井は大阪咲州高校(昨年に廃校)ボクシング部出身で、アマチュア時代の戦績は26戦17勝(6RSC)8敗。インターハイ出場経験がある。高校を卒業後は自衛隊に入隊したが、半年で辞め上京した。昨年の東日本バンタム級新人王の石川春樹(19)とは同門で同じ歳。普段から切磋琢磨しているという奈良井は、「次もしっかり自分のボクシングを貫きたい」と意気込んだ。

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