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これまで数々の名勝負が繰り広げられたが、今年で取り壊しが決まった福岡市九電記念体育館。その最後のボクシングイベントが24日に行われ、17年度スーパーバンタム級西部日本新人王の末吉史明(FUKUOKA)がB級デビュー戦でいきなりのメインイベントとなった今村和寛(フジタ)を迎え会場を盛り上げた。
今村の経験が勝った
アマチュア52戦の経験を経てデビューとなったサウスポーの今村が、初回から冷静に末吉を捌くと、ボディから上へパンチをまとめペースを握った。3回にプレッシャーを強めた末吉が右を好打させるも、すぐに切り返した今村がコンビネーションでダウンを奪うと、立ち上がった末吉を連打で攻め立てレフェリーストップを呼び込んだ。
貪欲に勝つことを求めた
試合後、デビュー戦をTKO勝ちで飾った今村は、「最初は緊張したが、落ち着かなきゃと思って、冷静に試合に挑んだ。相手の印象は、すごく気持ちが強い選手だと感じた、プレッシャーが強かったです。手応えのあるパンチは少なかったが、8オンスのグローブでパンチを貰わなかった事の方がホッとしている」と笑顔でコメント。「今日は貪欲に勝つことを求めました。ジャブを意識して前の手だけでも試合を組み立てる事を意識してました。試合の流れでしっかりスタミナを削れました」と試合の印象を語り、「とにかく頑張るしかない、明日からでも練習していきたい」と早くも次の試合に意欲を見せた。
やりにくかったと末吉
一方、敗れた末吉は「対峙した瞬間にやりにくいと感じた、手数が多くボディに気を取られて上をもらってしまった」と肩を落としつつも、「スタミナを着けて、また頑張ります」と2連敗からの再起を誓った。