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[海外前日計量]2019.3.9

世界王者たちが最初に体重超過、東西前日計量

 米国の東西で9日(日本時間10日)開催される3つの世界戦の前日計量が8日に各地で行われた。西のカリフォルニア州カールソンのディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークではWBC(世界ボクシング評議会)ウェルター級タイトルマッチ。王者ショーン・ポーター(米国)vs同級6位の挑戦者ジョルデニス・ウガス(米国)戦。東のニューヨーク州ベローナのターニング・ストーン・リゾート&カジノではWBO(世界ボクシング機構)スーパーライト級タイトルマッチ、王者モーリス・フッカー(米国)vsWBA同級10位ミケェル・レスピエレ(米国)。WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ、ドミトリー・ビボル(ロシア)vsジョー・スミス Jr.(米国)とそれぞれが秤に臨んだ。
 しかし、3試合のうちの2つでオーバーウェイトの失態が起きた。西のWBC世界ウェルター級戦ではポーターが最初の計量で800gの体重超過、東のWBO世界スーパーライト級戦ではフッカーが220gオーバーとなった。世界王者たちはその後に再計量を行いタイトル戦の決行を目指した。
ポーター、最後は髪を切り計量パス
 ウェルター級リミットの66.6kgを挑戦者ウガスは200g軽い66.4kgで合格するも、ポーターは最初の秤で800gオーバーとなる67.4kgを記録。しかし、残された再計量までの時間内で体重を落とし、ブレイドのヘアスタイルの一部切って再び秤に上がると66.59kgとギリギリ10gアンダーでパス。安堵からポーター陣営は喜びを爆発させると、チェックに来ていたウガス陣営のイスマエル・サラス・トレーナー達と喜びの握手を交わした。
フッカーは4度目でパス
 東のスーパーライト級タイトルマッチは同級リミットの63.5kgを、挑戦者レスピエレが600g下回る62.9kgでパス。しかし、王者のフッカーは最初に63.72kgと220g超過すると、計量失敗を繰り返し最終的には4度目のトライでなんとか規定時間内にリミットで合格した。試合のプロモートはマッチルーム・ボクシングUSAが中心に、ディベラ・エンターテイメント、スター・ボクシング、メイン・イベンツ、ワールド・オブ・ボクシング・プロモーションズの名前が出揃っている。中継はストリーミング配信サービスのDAZNが行う。
王者ビボルは2階級制覇も視野
 体重超過が2試合で起きる中、WBA世界ライトヘビー級戦は同級リミットの79.3kgを、王者ビボルが600gアンダーの78.7kgでパス、挑戦者スミスJrは900gアンダーの78.4kgでクリア。この試合後に一階級下げての2階級制覇も視野に入れるビボル、2戦続けて消化不良の判定勝利となっているだけに、DAZNデビュー戦で印象を残す試合を誓っている。

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