パワーアップした谷口将隆に期待!

　WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級2位の谷口将隆(25=ワタナベ)が22日、都内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。26日(火)に後楽園ホールで開催される「ガッツファイティング」のメインイベントで王者のビック・サルダール(28=比)に挑戦する谷口は、強烈なパンチを打ち込み好調をアピールし、「4日後に世界チャンピオンになる!」と自信を見せた。
　試合は当日午後8時30分から試合終了まで動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で配信され、2月28日(木)午前2時35分〜TBSテレビ(関東ローカル)で録画放送される。

　練習前に行われた会見で谷口は、「体重も順調に落ちていて今はリラックスしている。ボディブロー、ディフェンス、打ち終わりにしっかり動くことの3つを重点的に意識して練習してきた。4日後に世界王者になり人生を変えます」と意気込みを語った。
　サルダールの印象を「パンチもあるが、出すタイミングが良い。相手がどのように出て来てもいいように準備してきた」とコメント。ここまで、同門でバンタム級の徳島空吾(19)を中心に約90ラウンドのスパーリングで調整した。

　同期入門のWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(25)から、「世界戦前の行事は緊張するよ」と言われたという谷口だが、時折リラックスした表情を見せ世界戦独特の雰囲気を楽しんでいる様子がうかがえた。
　これまで3〜4回ほど世界戦の夢を見たと明かした谷口は、「何回見ても勝ってリング上で喜んでいる夢だった。これを正夢にしたい」と気持ちを奮い立たせた。

　会見後には井上孝志トレーナーが持つスティックにバックステップ、ブロックを駆使し冷静に反応。打ち終わりに頭を振るなど動きを確認した。その後のサンドバッグ打ちでは上下に打ち分け、特に右フック、左スウィングに威力を感じさせた。

　フィジカルトレーニングの効果で以前より下半身が安定した谷口は、ミット打ちで鋭いステップインから強烈な左ストレート、右アッパーを叩き込み快音を響かせた。

　練習後に再び囲み取材に応じた谷口は、「サルダールはボディへ合わせる右が上手いので、そこをどのように入るかがポイントになる。ジャブの差し合いで有利に持っていけたらと思う。体力を奪って後半に仕留めたい」とベルト奪取を誓った。
　チャンピオンのサルダールは明日に来日予定で、同日に公開練習を行う。