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日本ボクシングコミッションのリングドクターを務める脳外科医の田中将大(29=川崎新田)が6日に後楽園ホールで開催された「DANGAN2019」ミニマム級4回戦で瀬下雄介(27=協栄)を相手にデビュー戦を行った。試合は開始10秒と経たずに大きく動いた。
田中の先制攻撃がハマった!
ゴングと同時に猛ダッシュした田中は右フックを振り抜き開始3秒でダウンを先取。立ち上がった瀬下に襲いかかると連打を浴びせて2度目のダウンを奪いレフェリーストップを呼び込んだ。田中がわずか25秒で衝撃のKO勝ちを収めた。
チケットを買って応援してくれた人に感謝したい
見事なKO勝ちで初陣を飾った田中は、「デビュー戦の選手は初回は膝が硬いので、最初からパンチを当てていく作戦だった。勝てたのはトレーナーのおかげです。これまでリングサイドで観察してきたことが役に立った」と冷静に試合を振り返った。
新鮮だった
田中は15年にリングドクターになると、「選手の気持ちがわかるドクターになりたい」と17年にプロライセンス取得した。 試合後に相手選手に駆け寄り「気持ち悪くないですか?」と診察したという。これからもボクシングを続けていくかという問いに、「リングの上からの景色を見て(ボクサーを)続けるか考えていたが、最高の景色だった。これからも続けていきたい」と二足の草鞋を履く決意を示した。