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大阪市立大学の現役院生で世界初挑戦を中国特別行政区マカオで迎えた前WBOアジアパシフィック王者の坂本真宏(六島)が大晦日、IBF世界フライ級王者のモルティ・ムザラネ(南ア)に挑んだ。チャンピオンはフライ級時代のゾラニ・テテ(南ア)から白星を挙げたこともある実力者。国内のみならず、海外メディアも見守る中、ゴングが打ち鳴らされた。
坂本真宏(六島) 世界王座奪取ならず。
負傷によるTKOで世界王座を掴み損ねた坂本は試合後「たくさんの方に応援していただいたのに申し訳ない気持ちと、悔しい気持ちです。パンチがあったというかジャブが思っていたより強かったので、なかなか前に出れませんでした。これだけの方に応援していただいて、すぐに今後のことは考えられないです」と不完全燃焼を悔やんだ。
枝川孝会長
六島ジムの枝川孝会長は控え室に戻ると「手数で圧倒されたな。真剣勝負やから仕方ない。前半は良かったけど、こっちがだんだん腰が浮いてきたし、そうなるとパンチも効かへんからな。今後のことは本人次第」と会見を終えた。
モルティ・ムザラネ(南ア)
「すごくパンチ力のある選手だった」と開口一番、王座防衛に成功したモルティ・ムザラネ(南ア)は「パンチをもらわないようにガードを固めることに集中した」と試合を振り返ると今後に関して「今日勝てたのはハードなトレーニングをしてきたから。これからも防衛を続けていくよ」と笑顔で答えた。
元世界スーパーチャンピオン
内山高志氏
内山高志氏
リングサイドで試合を観戦した内山高志氏は「ジャブをもらいすぎましたね。でも、文武両道で本当によくやりましたよ。すごいです」と、坂本の健闘を称えた。