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米国で今年最後の主要世界タイトル戦となった双生児兄弟の防衛戦が22日(日本時間23日)ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された。WBC(世界ボクシング評議会)ミドル級暫定王者ジャモール・チャーロ(米国)は、試合直前で薬物反応が出て失格となったウィリー・モンローJr(米国)の代役、WBCスーパーミドル級13位のマット・コロボフ(ロシア)を相手に初防衛戦。V4戦となるWBC(世界ボクシング評議会)スーパーウェルター級王者の弟ジェメール・チャーロ(米国)は、WBC同級5位のトニー・ハリソン(米国)を迎え入れた。
約2年半ぶりとなる兄弟揃っての試合は、「PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)」と地上波TV局「FOX」の新たな4年契約第1弾の地上波興行となった。
約2年半ぶりとなる兄弟揃っての試合は、「PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)」と地上波TV局「FOX」の新たな4年契約第1弾の地上波興行となった。
兄ジャモール、手こずるも判定で初防衛
静かな立ち上がりとなった序盤、様子見の王者ジャモールに対し、代役挑戦者サウスポーのコロボフは左をジャブ、ストレートと打ち分け出鼻を挫いていった。中盤からジャモールも右をヒットさせ、コロボフを後退させていきペースを上げる。試合は最終回までもつれ込み、ジャモールが消耗したコロボフを追いつめゴング。3-0(119-108、116-112×2)の判定で王者が初防衛を果たした。冷静な対応力をみせるも、KO勝利とはならなかったジャモールの戦績は28戦全勝(21KO)、急な世界戦の代役も健闘し敗れたコロボフは30戦28勝(14KO)2敗となった。
波乱の判定決着、弟ジェメール敗戦
王者ジェメール、挑戦者ハリソンとともに相手の出方を探るスローなスタートとなった序盤。その後も一進一退のペース争いとなったが、終盤はジェメールが先に攻めていきハリソンが反撃する中で試合が終了。読み上げられた判定は116-112が一者、115-113が二者と挑戦者を支持、ハリソンが新王者となった。しかし判定の結果に観衆はブーイング、リングサイドのメディアの大半もジェメール勝利とみるなど波乱の結果となり、試合後のインタビューで両選手罵り合う場面もあった。不利の下馬評を覆した新王者ハリソンの戦績は30戦28勝(21KO)2敗。試合後の記者会見で即刻、再戦条項を行使することを明言したジェメールは32戦31勝(15KO)1敗の初黒星となった。