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元日本Sバンタム級王者の石本康隆氏(37)が22日、後楽園ホールで開催された「アンタッチャブルファイト.28」でセコンドデビューした。今年1月に現役引退を発表し、現在はイマオカジムでトレーナーを務める石本氏は、この日2選手を担当。小林柾貴(19)、山田大(29)ともに勝利を飾った。
ラウンド間に叱咤激励した
無事にセコンドデビューを終えた石本氏は、「昨日までは戦うのは選手だからと思ったが、後楽園ホールに到着してから緊張した。現役時代に自分が言われて嬉しかったこと、興奮したことをアドバイスした。選手には、またこの場所に連れてきてもらったことに感謝している」と声を弾ませた。
デビュー戦を勝利した左:小林
66.0kg契約4回戦で村田望(22=岐阜ヨコゼキ)と対戦した小林は、初回からジャブで組み立てワンツー、左フックをヒット。村田の返しのパンチもブロックで回避すると積極的な攻撃でポイントをピックアップした。初陣を飾った小林は、「スパーリングより緊張しなかった。石本さんの声も良く聞こえた」と喜びに浸った。
厳しい練習を乗り越えて勝利を掴んだ小林は、「石本さんとの練習は厳しいが練習後に気遣いのメールが来て嬉しくて涙が出た。これからも一緒に勝っていきたい」と抱負を口にした。
厳しい練習を乗り越えて勝利を掴んだ小林は、「石本さんとの練習は厳しいが練習後に気遣いのメールが来て嬉しくて涙が出た。これからも一緒に勝っていきたい」と抱負を口にした。
左:山田が3勝目
馬場リュウジ(25=横田S)とウェルター級4回戦で激突した山田は、初回から距離を詰めてワンツーを好打。サウスポー馬場と激しいペースを争いを繰り広げたが、有効打を決めて3連勝を飾った。控室に戻った山田は、「初回が終わってから発破をかけられて気合いが入った。今日は石本さんとの練習の成果が出なかったのでさらに精進していく」と感想を口にした。
選手の時とはまた違う喜び
石本氏は帝拳ジムに所属し、日本王座とWBOインターナショナル王座を獲得。数々の激闘を繰り広げた名選手だ。昨年11月に最強挑戦者決定戦で勝利したが、目を傷めチャンピオンカーニバル出場を辞退。決定戦がラストファイトになった。引退後は共通の知人の紹介で「将来の勉強のために」とイマオカジムでトレーナー業をスタートした。
石本氏は、「ジムに入って半年しか経っていない僕に、全信頼を置いてくれた会長に感謝している」と頭を下げると、「現役時代は分からなかったが、田中繊大トレーナーの『選手のやる気を起こさせるのがトレーナーの仕事』という言葉が今になってわかった」としみじみ話した。
石本氏は、「ジムに入って半年しか経っていない僕に、全信頼を置いてくれた会長に感謝している」と頭を下げると、「現役時代は分からなかったが、田中繊大トレーナーの『選手のやる気を起こさせるのがトレーナーの仕事』という言葉が今になってわかった」としみじみ話した。