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前日本ウェルター級王者で現在は同級3位の有川稔男(33=川島)が21日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。有川は明日の後楽園ホールで開催される「アンタッチャブルファイト.28」のメインイベントで日本ユース同級王者のクドゥラ金子(20=本多)と対戦する。
またリングに上がりたいと思った
リミットちょうどの66.6kgでパスした有川は、今年4月に矢田良太(グリーンツダ)に8回TKO負けを喫し王座から陥落し、今回が再起戦となる。試合翌日に矢田戦の映像を見た有川は、「自分の納得のいく試合ではなかった。これでは辞められない」と復帰を決意。
とにかく結果が欲しい
有川は15勝中13KOと数字が示す通り、切れ味抜群のパンチが魅力の33歳。左で試合を組み立てダメージを与えたところでチャンスに一気に仕留めるスタイルだ。難しいとされる復帰戦でいきなり無敗の新鋭と拳を交えるが、「相手は総合力の高い素晴らしい選手。先のことは考えられない。まずは明日の試合に勝つことだけを考える」と話すと、「勝てば結果的にKOになると思うが、明日は1ポイント差でもいいので勝ちたい。この7ヶ月間くすぶっていたわけではない。強くなったところを見てもらいたい」と静かに闘志を燃やした。
重要な試合になる
一方の金子は400gアンダーの66.2kgで計量を終えた。キャリア最大の難敵と対戦する金子は、「最初に話を聞いた時はビックリしたが、自分にとって大きなチャンス。勝てば来年には日本タイトルに近づける」と決戦が待ちきれない様子だった。
無敗の20歳はどう戦う?
8戦全勝(5KO)の金子は、これまで強烈な左フックを武器に相手をキャンバスに沈めてきた。今年5月に敵地山口県下関でユース王座を獲得、前戦はフィリピン人選手をわずか2ラウンドで倒した。パンチ力を強化してきたと話すと、「自分のパンチの方が強いと思う。明日は必ずKOする」と笑みを浮かべ会場を後にした。
初回から注目!
明日の試合は判定までいくとは考えにくい。序盤でのKO決着も大いにありえる、瞬き厳禁の注目の一戦。有川が再浮上するのか? それとも金子が下剋上を果たすのか――。