メイウェザーvs那須川天心は再度実現が確認

　暗礁に乗り上げたと報道されていた、5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(41=米国)とキックボクシングを中心に格闘技界で活躍する那須川天心(20)のドリームマッチの決定が17日、改めて発表された。

　今月5日にメイウェザー氏が来日し、イベントを主催する総合格闘技団体『RIZIN』と共同で異種格闘技戦の発表会見を開いたが、その後メイウェザー氏が自身のSNSで「この試合は富裕層の観客向けの非公式戦と聞いていた。公式戦とされることも、世界中でテレビ放映されることも聞かされていなかった」とし、キャンセルの意向を示していた。

　そこで緊急渡米したRIZIN実行委員長の榊原信行氏とメイウェザー氏で話し合いの場がもたれ、改めて合意に至ったと双方が発表。17日に帰国した榊原氏は羽田空港で会見を開き、「当初から向こうサイドにはエキシビションと説明していたが、すべては言葉の行き違い。謝罪すべきところは謝罪した。改めて合意してくれたメイウェザー氏に感謝する」と説明した。

　これにより、試合は当初の発表どおりに12月31日、さいたまスーパーアリーナの『RIZIN14』で開催され、メイウェザー側の希望どおりキックなしのスタンディングバウトの非公式戦、ヘッドギアなしの3分3ラウンドのエキシビションマッチで行われることになった。ボクシングに準ずるルールとなるかは、グローブハンデなどを含め、これから詰めていくことになる。

　榊原氏は、「間違ってもぬるいスパーリングにはならない。いかに天心がメイウェザーを本気モードにさせるかだが、フルスロットルの3分3ラウンドになる」と断言。また、メイウェザー氏のファイトマネーについては、「非公式戦としては過去最高のギャランティになる」と答え、「不測の事態が起こらない限り、今後このようなキャンセル騒動は起こらないはず。全力を尽くす」と話した。