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10日(日本時間11日)英国・マンチェスターのマンチェスター・アリーナで開催された世界クルーザー級4団体統一戦。WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が、挑戦者で元WBC世界クルーザー級王者のトニー・ベリュー(英国)の挑戦を受けた。またセミではWBA同級4位のアンソニー・クローラ(英国)と、WBA同級2位のダウド・ヨルダン(インドネシア)の間でWBAライト級挑戦者決定戦が行われた。
ウシク衝撃のワンパンチKO劇!
立ち上がり、ウシクは足を使いサウスポースタイルから右ジャブを放つと、英国人挑戦者のベリューは、プレッシャーからワンツーを上下に散らした。ベリューがパンチを繰り出すと、満員のアリーナから大歓声が起こる。しかし、試合はウシクがコントロールする中で大きな展開がないまま中盤へと進む。徐々にパンチをコネクトさせていくウシクは、7回に明確な攻勢を見せた。そして迎えた8回、ロープに追い込んだウシクはジャブからの左フックをベリューの顎に直撃。ロープに後頭部をぶつけて倒れた挑戦者を、レフェリーはカウント途中でストップ、ウシクの8回2分TKO勝利となった。今年7月にWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)で優勝、統一した4団体王座の防衛に成功したウシクの戦績は16戦全勝(12KO)。2年以上クルーザー級を離れていたベリューは34戦30勝(20KO)3敗1分となった。
WBAライト級挑戦者決定戦 ヨルダンvsクローラ
セミのWBAライト級挑戦者決定戦。ヨルダンはプレッシャーをかけ、クローラは対応する展開で試合は進む。中盤に入るとヨルダンがボディ攻撃でダメージを与えていくと、クローラはクリンチと細かい連打でペースを引き戻しにかかった。終盤、さらにギアを上げ攻め込むヨルダンが優勢を印象づけるも、クローラは手数で対抗した。最後まで試合は進み勝負の行方は判定へ。ジャッジは116-112×3でクローラの勝利となった。WBAライト級世界王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)への挑戦権を獲得したクローラの戦績は43戦34勝(13KO)6敗3分。試合を優勢に進めるも勝利を掴めなかったヨルダンは43戦38勝(26KO)4敗1無効試合となった。