17歳差対決は衝撃の20秒決着!

　「DANGANオール4回戦」が18日に後楽園ホールで開催され、13試合で熱戦が繰り広げられた。最終試合のフェザー級4回戦では、牛島龍吾(17=八王子中屋)と保坂倫之(34=稲毛)が対戦。初回わずか20秒で勝負が決まった。

　中間距離での距離の探り合いから牛島の右クロスが炸裂! 立ち上がった保坂を見てレフェリーが試合を止めた。牛島が鮮やかなノックアウト勝ちを収めた。

　控室に戻った牛島は、「初回から右を狙っていた。倒したパンチは手応えがあったが立ってくると思っていた。KOしようと思っていたがこんなに早く倒せるとは思っていなかった」と声を弾ませた。
　3歳からピアノを習っていた牛島だが、物足りなさを感じ中学2年生でジムに入門。プロへのあこがれが強く、アマチュアで15戦のキャリアを積み高校在学中にデビュー。これまで2連勝と順調な滑り出しを見せている。

　中屋廣隆チーフトレーナーは、「身体がしっかりしてきて練習でやってきたことが出せるようになってきた。ディフェンス面などまだ課題はあるが、大物になると期待している」と愛弟子の会心の勝利に目を細めた。
　この日は多くの応援団が駆け付けたが、高校の同級生は数人だと明かした牛島。実は中間テストの真っ最中で、今日もテスト終わりに会場に向かったという。明日もテストの牛島は、「勉強の方ですか? 全然していないからそっちはダメそうです」と苦笑いした。