拳四朗「WBSSをLフライ級でやって!」

　WBC(世界ボクシング評議会)Lフライ級タイトルマッチの会見が5日、都内のホテルで行われ、4度目の防衛戦に臨む王者の拳四朗(BMB)と挑戦者で元IBF(国際ボクシング連盟)同級王者のミラン・メリンド(比)が決意を口にした。
　試合は7日、横浜アリーナで開催されるWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)準々決勝、WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者の井上尚弥(大橋)対元WBAスーパー王者ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)および、WBA・Sライト級王者キリル・レリク(ベラルーシ)対同級1位エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)とあわせトリプル世界戦として行われ、当日午後8時からフジテレビ系列で全国生放送される。

　グレーのスーツに蝶ネクタイでバッチリ決めた拳四朗は、「早く試合がしたい。しっかり勝ってLフライ級で一番強いところを見せたい」と笑顔で意気込むと、世界120ヵ国で中継されるだけに自身を売り込むチャンスと胸を躍らせた。

　一方、2本目のベルトを奪取し、世界王座への返り咲きを目指すメリンドは「7日は一番良い試合をして自分の強さを証明したい」と闘志を燃やし、距離に自信を示す拳四朗に対しては「長いラウンドになるのなら経験とスタミナのある私が有利だし、距離もリーチで勝る私の方が上。高さでは負けるが、バスケじゃないのでアドバンテージにはならない」と断言した。

　また、会見に同席したWBSSプロ―モーターのカレ・ザワーランド氏は「軽量級は非常にエキサイティング。この試合も質の高い試合になるだろう」と両者にエールを送り、将来的にはWBSSでLフライ級を行う可能性を示唆した。これに拳四朗は「出たい! そのためにもKOで勝ちたい」と目を輝かせ、V2、V3戦に続くKO勝利を誓った。