岩佐亮佑「強い岩佐を見せる」

　IBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級タイトルマッチの前日計量が15日、都内のホテルで行われ王者の岩佐亮佑(28=セレス)と同級1位のTJ・ドヘニー(31=豪/アイルランド)が計量に臨んだ。試合は明日16日に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」のメインにセットされ、試合の模様は当日、日テレG+で午後5時30分から、BS日テレでは当日午後7時00分から生中継、日本テレビ地上波では17日(金)午前1時34分(木曜深夜)から放送される。

　最初に秤に乗った岩佐は100gアンダーの55.2kgでパスした。「コンディションはバッチリ。相手が計量オーバーしなくて良かった。試合への準備が整ってあらためて気合いが入る」と語った。計量会場にドヘニーの家族や知人が多く集まり大声でドヘニーを奮い立たせた。それに関して「応援団も気合いが入っていてこの試合にかける思いを感じる」。「イギリスで試合した時はブーイングもあったので今日の騒ぎの比ではない」と王者らしい余裕のコメントを残した。

　5月に米国ニューヨークで行われたWBA世界ライト級タイトルマッチ、ホルヘ・リナレス(帝拳/ベネズエラ)対ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)戦を現地で観戦した岩佐。「世界のトップの試合を見て刺激を受けた。海外で活躍するという明確な目標ができた。そのためにもまずは、明日の試合で強い岩佐を見せたい」と話すと、「1ポイントも取らせずチャンスがあればしっかり倒し切りたい」と必勝を誓った。

　一方、これが世界初挑戦のドヘニーはリミットちょうどの55.3kgでクリアした。計量後に約10秒間のフェイスオフの後、岩佐が目をそらした後も睨み続けていた。「100%の自信を持っている。たくさんの応援が来るので力になる。明日は新王者になる」と気を吐いた。明日はさらにオーストラリアとアイルランドから約120人の応援団が来日し、ドヘニーの雄姿を見届ける。

　最後に挑戦者は「明日はこれまでの自分のボクシングとはまったく違うインテリジェンスな試合をしたい。ベストなTJ・ドヘニーを見せる」と自信たっぷりに話し、会場を後にした。

■検診結果
王者:岩佐亮佑(セレス)
体重:55.2kg
血圧:126/76mm/Hg
脈拍:72/min
体温:36.5℃

挑戦者:TJ・ドヘニー(31=豪/アイルランド)
体重:55.3kg
血圧:152/81mm/Hg
脈拍:79/min
体温:36.7℃