岩佐亮佑 挑戦者とは8.5�pのリーチ差

　いよいよ2日後に迫ったIBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級チャンピオン岩佐亮佑(28=セレス)の2度目の防衛戦。その予備検診が14日、都内のホテルで行われ、岩佐は挑戦者で同級1位のTJドヘニー(31=豪/アイルランド)と初めて対面した。試合は16日、東京・後楽園ホールで開催され、当日は日テレG+で午後5時30分から、BS日テレでは午後7時00分から生中継。日本テレビ地上波では17日(金)午前1時34分(木曜深夜)から放送される。

　帽子にTシャツとカジュアルな姿で会場入りした岩佐は、検診後にドヘニーと向き合い握手をかわした。その後の会見では落ち着いた表情で「減量は順調だし、疲れも抜けている」と万全の仕上がりをアピール。挑戦者については「予想よりも小さかっただけで、ほかに印象はない」と気のない素振りを見せたが、3月の初防衛戦の検診より身長で0.5�p、リーチで1�p伸びたことを指摘されると、「戦い方が変わるわけじゃないが、まだ成長していますね」と笑顔を見せ、「無敗の最強挑戦者に勝つことで、またひとつ強くなるはず。全力で戦い勝つだけ」と意気込んだ。

　続いて会見に応じた初来日のドヘニーは初の世界戦にも緊張した様子はなく、サービス精神たっぷりにカメラマンにポーズを決めていた。ベクター・ベルンデストレーナー、トニー・トレーナーと並んで着席したドヘニーは、「メンタル、フィジカルとも100%。あとはリングの上で実力を発揮するだけ」と切り出すと、岩佐の印象を聞かれ「岩佐は思っていたほど大きくなく、とても謙虚に感じた。リーチは8.5�p不足しているが、その分はパワーで補う」と積極的なファイトを約束。2年前からドヘニーを指導するベクター氏も「リングの上では何が起きてもおかしくはない。我々は多くのゲームプランを持ってきている。あとは結果を出すだけ」と自信を示した。

　最後にドヘニーは、2日前にフィアンセと1歳になる息子と合流し元気をもらったと話し、「モチベーションは最高だし、ベリーエキサイティングだよ。7歳でボクシングを始め、ここが最終目標。確かに不安はあるが、岩佐を倒してさらなる喜びを味わいたい」と戦意を高めていた。

■検診結果
王者:岩佐亮佑
身長:171.5cm
頸周:38.0cm
胸囲:88.0cm
リーチ:181.0cm
血圧:124/75mm/Hg
脈拍:81/min
体温:36.5℃

挑戦者:TJドヘニー
身長:166.0cm
頸周:37.0cm
胸囲:95.2cm
リーチ:172.5cm
血圧:138/83mm/Hg
脈拍:58/min
体温:36.4℃