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日本ウェルター級チャンピオンの矢田良太(グリーンツダ)が11日、大阪・枚方市総合体育館で開催されたグリーンツダジムのイベント「CRASH BOXING.6」のメインで同級10位の岡本和泰(奈良)を迎えて初防衛戦に臨んだ。試合は挑戦者の岡本がジャブで先制し好スタートを切った。
パワーボクシングで勝ち切った矢田
岡本のテクニックに後手に回った矢田だが、最後はパワーボクシングで押し切った。開始から足を使いジャブを的確に当てた岡本が序盤ペースを握る。しかし1ラウンド、矢田の大きな左フックが決まり岡本がダウン。前半は岡本がジャブで先制したが矢田のプレッシャーを押し返すだけのボクシングは出来ず、5ラウンド終了時点での途中採点はジャッジ1者がイーブン、2者は矢田を支持した。すると6ラウンド、岡本のワンツーで矢田が膝を揺らしたがダウンは拒否。続く7ラウンド、矢田は渾身の右を連打で決め攻勢を強めると、最後は右アッパーを決め、岡本をロープに吹き飛ばしたところでレフェリーが試合を止めた。
課題ができたと矢田
試合後、初防衛に成功した矢田は「岡本選手のベルトへの執念を感じました、1ラウンドに倒した後にアウトボクシングになったのでやりにくくなりましたね。ジャブをもらいましたし」と反省の言葉が口をついた。また、「セコンドの言うことを聞いて勝てたと思います。会長や遠藤トレーナーに感謝です」とサポートに感謝した矢田は、「この試合は課題が出た試合です。また練習頑張ります」としっかり前を向いた。
本石昌也会長
本石昌也会長は「岡本選手は素晴らしいジャブでした。今日はKOできたから良かったですが、矢田の課題が見えましたね。しっかり日本のタイトルを防衛してもらって実力をつけて行って欲しいですね」と矢田に反省を促した。
遠藤洋一トレーナー
遠藤洋一トレーナーは「相手がダウンしてから動き出したので、先手を取られてしまいましたね。また練習して課題をクリアしていきたいです。まだまだやってくれると思います」と愛弟子の奮起に期待した。
まだまだ諦めませんと岡本
悔しい敗戦となった岡本は、試合を振り返り「矢田選手があそこまで距離を取って来るとは思っていなかったのでやりにくさはありました。もっとガンガン来ると思っていたんですけど」と誤算を悔やんだ。「右は強かったです。チャンピオンを目指して再起したのでまだまだ諦めません。頑張ります」と最後は笑顔を見せた。