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2度目の防衛戦に臨むIBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級王者の岩佐亮佑(28=セレス)が8日、千葉県柏市の所属ジムで報道陣に練習を公開した。岩佐は16日に後楽園ホールでIBF同級1位のTJ・ドヘニー(31=豪/アイルランド)の挑戦を受ける。試合の模様は当日、日テレG+で午後5時30分から、BS日テレでは当日午後7時00分から生中継、日本テレビ地上波では17日(金)午前1時34分(木曜深夜)から放送される。
王者としてポイントとなる試合
会見の冒頭で「体重も順調に落ちていて今は疲れを抜く時期。今のところは絶好調です」と語ると、挑戦者のドヘニーを「プレスが強くてパンチをまとめながらガンガン前に出てくるタイプ」と分析。「挑戦者決定戦を勝ち上がってきた選手。この試合に勝てば自信にもなるし評価にもつながる。チャンピオンとしての大きな壁だと思っている」と意気込んだ。
足の持久力が上がった
今回の試合に向けて下半身とメンタルの強化を重点的に取り組んできたという岩佐。「足のスタミナがついたからスパーリングをしていても、余裕が生まれていろいろと考えながら試せるようになった」。 「パンチ力がついてきた。KOを狙いにいくわけではないが、圧倒して流れの中で倒せたらと思う」と拳を握った。
鋭い左を決めた
先日、サプライズでジムに激励に来た前WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏との会話でも「サウスポー同士の対戦はジャブの差し合いが大事」と再確認。会見後にはアマチュア65戦のキャリアで6月にデビューした(1回TKO勝ち)同門の南出仁(23)と2ラウンドのスパーリングを披露した。岩佐は右を伸ばし距離を測ると左クロスを好打。続く回には右ボディ、左カウンターをヒットし好調をアピールした。その後のサンドバッグ打ちでも強烈な左を叩き込み下半身強化の成果を見せた。
サウスポー対策も万全
小林昭司会長によると「岩佐の場合はスパーリングをすると仕上がってしまう」という理由で今回はいつもより10日実戦練習の時期を遅らせた。フィリピンからIBF世界バンタム級6位のマイケル・ダスマリナス(25)、元WBC世界ユース・スーパーフライ級王者のジャリ―ル・パヤオ(24)の2人のサウスポー選手を招聘。フィリピン人と50ラウンド、日本人選手と20ラウンドの合計70ラウンドのスパーリングを消化した。
海外で活躍できる選手に
WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の木村翔(青木)が先月27日に中国・青島市でKO防衛をはたすと、28日(日本時間29日)には伊藤雅雪(伴流)が米国フロリダ州キシミーでWBO世界スーパーフェザー級王座決定戦を制し新王者に輝いた。日本人選手の海外リングでの活躍に話が及ぶと「あの場所で120%の力を出せることはすごいこと。素晴らしいの一言。ひとつ上のランクにいかれたなという想い」。「自分も防衛を重ねて海外のリングに立ちたい」と答えた。