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日本ユース・スーパーフェザー級王者で日本同級9位の三瓶数馬(23=協栄)が30日、後楽園ホールで開催された「協栄会Vol.2」のメインイベントで日本フェザー級15位の木村吉光(21=白井・具志堅)を迎えて2度目の防衛戦に臨んだ。試合は序盤から激しいパンチの交換となった。
ユース王座戦で初のベルト移動
サウスポー三瓶が左ストレートを決めれば、木村は右フックを返し互角の展開。木村はジャブを伸ばしワンツーを好打したが三瓶もボディ攻撃で対抗した。試合が動いたのは5回、木村は左フックを決めて体を泳がせると一気にラッシュ。防戦一方になった三瓶を見てレフェリーが試合を止めた。
ギリギリの戦いだった
ベルトを膝に置いて会見に臨んだ木村は「ベルトがこんなに重いとは思わなかった。再起戦でまたチャンスをもらったので生かしたいと思った」。「4ラウンドでスタミナが切れてヤバいと思ったが、5ラウンドが始まる前に会長から喝を入れてもらった。左フックで相手が効いたのが分かったので、勝負をかけるならここしかなかった」と興奮を隠し切れなかった。今回から階級を上げた木村は「減量が楽になり当日は足もよく動いた。スーパーフェザー級で戦っていける自信がついた」と拳を握った。
負けるのは本当に悔しい
一方、王座から陥落した三瓶は「技術もそうだが、勝負をかける嗅覚が相手の方が上だった。途中、自分のパンチが効いているのが分かったが攻めきれなかった」と肩を落とすと、「パンチを芯でとらえることができなかった。木村選手は冷静だった」と新王者の強さを認めた。
大湾がデビューから5連勝
日本ユース・バンタム級王座決定トーナメント準決勝では大湾硫斗(20=白井・具志堅)と松下拓磨(23=市野)が対戦。初回、大湾がワンツーでダウンを奪うと、立ち上がってきたところを右ストレート、連打で立て続けにダウンを奪いフィニッシュした。
大湾硫斗(白井・具志堅)
鮮やかなKO勝ちで決勝戦にコマを進めた大湾は「初回で倒すつもりはなかったが、右が当たる距離だった。コンディションもこれまでで一番良かった。次も落ち着いて自分のボクシングを心掛けたい」とベルト獲りに意欲を示した。