白衣の天使がプロデビュー!

　助産師ボクサーとして活躍した元WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美さん以降、女子ボクシング界にはモデルボクサー、グラドルボクサー、女医ボクサー、パティシエボクサーと枕詞をつけ、仕事を続けたままリングに上がる選手が目立つようになった。社会進出する女性がさらに活躍する場として、第2の職業にボクシングを選択することは大いに歓迎したい。そして今度は、現役の看護師がリングに立つことになった。

　8月20日(月)、後楽園ホールで開催される女子イベント「Victoriva Vol.2」でデビューする前原香那枝(ワタナベ)がその人だ。看護師ボクサーとしては一力ジム所属の椙元慧(31/1戦1敗)がニュージーランドで正看護師の国家資格を取得し、首都ウェリントンの国立病院で勤務していた実績があるが、現役の看護師としてはおそらく初となるのではないか。
　前原は都内の大学病院でフルタイムの看護師として勤務するかたわら、コツコツとトレーニングを積み重ね、昨年4月にプロテストに合格した頑張り屋だ。同じくデビュー戦のアライミチコ(reason)と48.5�s契約4回戦を予定する前原は、「試合が決まり嬉しいです!とても楽しみです!」とコメント。うちに秘めた闘争心をリングにぶつける"白衣の天使"の戦いやいかに――。