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昨年度全日本スーパーフェザー級新人王の森武蔵(18=薬師寺)が15日、愛知・刈谷市あいおいホールで開催された「SPLENDID BOXING」のメインで、OPBF東洋太平洋同級6位にランクされるフィリピン王者、アラン・バレスピン(24)を迎えプロ7戦目に臨んだ。
14戦12勝(9KO)2敗のバレスピンは昨年2月に現日本スーパーフェザー級王者の末吉大(帝拳)と10回戦で対戦し、末吉に敗れるまでは無敗を誇っていた実力者。ここまで6戦全勝(5KO)をマークし、中日本のホープと期待される森といえども、厳しい戦いを強いられた――。
14戦12勝(9KO)2敗のバレスピンは昨年2月に現日本スーパーフェザー級王者の末吉大(帝拳)と10回戦で対戦し、末吉に敗れるまでは無敗を誇っていた実力者。ここまで6戦全勝(5KO)をマークし、中日本のホープと期待される森といえども、厳しい戦いを強いられた――。
勝ちに徹した森が僅差で勝利
試合は、サウスポーの森が右周りに動きながら左ストレートを狙うと、バレスピンも森の打ち終わりに右の強打で踏み込み応戦。立ち上がりは冷静にスウェーで捌いていた森だが、相手のペースが上がると次第に被弾が目立つようになり、5回に左フックを効かされピンチに陥った。それでも冷静に右ジャブで立て直すと、以降も左右を振り回すバレスピンに左を上下に効かし勢いを断ち切った。勝ちに徹していたという森は、終盤も無理に打ち合わず出入りのボクシングを続け、ジャッジ2者が1ポイント差で森を支持する僅差の判定勝ちを収めた。
良い経験になりましたと森
苦戦を覚悟していた森だけに、試合後は安堵の表情で「面白い試合ではなかったかもしれないが、勝ててよかった」と話し、ファンと喜びを分かち合った。控室に戻ると、プロに入り初めて経験したピンチの場面を振り返り、「あの場面、打ち合うのか、距離を取った方がいいのか、セコンドの指示を含めハッキリとしなかった。でも、そういった場面でこそ自分の意思を示すべき。勉強になりました」と反省。その上で「伸びしろはまだ十分にある。力をつけて上を目指していきたい」とコメントし、タイトル挑戦に意欲を示した。