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大阪・吹田にある関西大学・千里山キャンパス内では、6月24日、『第72回関西学生ボクシングリーグ』の最終週が行われ、2年連続で準優勝だった近畿大学が5-4で3連覇中だった芦屋大学に勝利。一時は廃部にも陥った近大が21年ぶりの復活優勝をはたした一方、芦屋大は創部6年目の最終日に、このリーグ戦の初黒星を喫した。近大は12月8日に茨城の水戸桜ノ牧高校常北校で関東大学リーグ優勝校と大学日本一を争うことになる。
最初に行われた3部トーナメントの決勝では、関西外国語大学が3階級を制覇した。最終週唯一の2部リーグ戦では、立命館大学が桃山学院大学に4-2で勝利。1部リーグでは同志社大学が関西学院大学に6-3、大阪商業大学が関西大学に7-2で勝利した。これで3位以下は、上から同志社大、大阪商業大学、関西大、関西学院大に決まった。
そして、今季の最終プログラムで迎えた全勝対決。ライトフライ級では川崎智輝(近大)が小林豪己(芦屋大)に5対0で、近大が先取した。フライ級では廣本彩刀(芦屋大)が坂本達也(近大)に3対1で勝利して芦屋大に。バンタム級1で芦屋大は、昨年の全日本大学王座決定戦で、関東リーグ戦無敗の金子虎旦(日本大学)に番狂わせを起こしたダークホース、松田博人(芦屋大)を起用したが、台北の国際大会で優勝経験もある峯佑輔(近大)を捕まえられず、5対0のポイント負け。バンタム級2は元・高校2冠王の井上彪(近大)が田井宣広(芦屋大)に3対2で切り抜けた。ライト級1でも坂口夏樹(芦屋大)と本庄翼(近大)が3対2の決着だったが、今度は芦屋大側の坂口が制した。
ライト級2では西田凌佑(近大)が西村連(芦屋大)との王寺工業高校の元・同級生対決を4対1で勝利。これで近大が優勝にリーチをかけたが、芦屋大は、大内舜也(芦屋大)が中勇人(近大)に4対1、平仲信裕(芦屋大)が岩崎淳平(近大)に4対1で勝って、ミドル級まで踏ん張る。最後は細野恭兵(近大)が新城奈津(芦屋大)を5対0で破り、近大が21年ぶりの優勝を決めた。
今年4月から近大の監督に就いた国重憲司氏は「毎年、指導陣が変わる中で、部員は何よりヘッドコーチの“名城信男のために”という思いで頑張ったはず。大学王座決定戦ではどこが相手だろうとチャレンジャーになる。技術力で劣っても、3ラウンドを動ききれる心身と近大魂でぶつかりたい」とコメントした。敗れた芦屋大の樋山茂監督は「ウチも頑張ったつもりだが、近大が今回に必死になってさらに頑張った。部の真価は負けてから強くなれるか崩れるかで問われると思っている」と負けを認めた。