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[試合後談話]2018.6.24

ランカー対決は技の応酬!

 24日、福岡・北九州市の九州共立大学自由が丘会館で開催された「OrioBoxingFight」のメインでは、日本ミニマム級6位、OPBF東洋太平洋同級6位の栄拓海(24=折尾)と日本ライトフライ級9位の戸谷彰宏(22=蟹江)がライトフライ級8回戦で激突! 初回から互いに左ジャブのフェイントを随所に交え、ミドルレンジで相手の出方を見計らう詰将棋のような繊細さでスタートした。
技術戦を制した栄
 緊張感が観客にも伝わる試合は、ワンツーで距離を潰す戸谷が打って出るが、栄も地元での大一番に負けじと左フックをカウンターに織り混ぜながら応戦し互いにポイントメイク。その中で一歩先に仕掛けたのは6回に入った栄。1段ギアを上げてヒットを上回るが、続く7回は戸谷もいきなりの右ストレートをミドルレンジから踏み込んで直撃させ栄の膝を落とす。大きなアクシデントに陥りかけた栄だがそれ以上の被弾は受けず、立て直しのジャブからペースを取り戻した。
 最終回、距離を詰めた両者がインファイトでカウンターを狙うと、その最中に栄の右フックが先に芯を捕らえ、戸谷が多々良を踏んで後退。最終回に明確なペースを握った。最終的なジャッジは判定へと持ち込まれたが、ペースを落とさず細かい手数を要所でヒットさせた栄がポイントメイクで上回り、地元でのイベントを勝利で飾った。
地元での勝利を喜んだ
 接戦を制した栄は「お互いにカウンターを意識し合い、集中できて楽しい試合になった。6回のインターバルに会長からもっと行けと支持があったのでペースを上げていった。相手が上手くて崩すのが難しかった、お互いにそう思いながらの試合だったと思う」と笑顔で話し、勝利を喜んだ。
戸谷は善戦もあと一歩およばず
 一方、敗れた戸谷は肩を落としながらも「7回の右は試合前から練習していたパンチで、栄選手のビデオを見て研究していた。打ちに来たところを狙い手応えもあったが、距離やフェイントなど細かなところが巧かった」と栄を称えていた。

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