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[試合後談話]2018.6.21

タイトルを目指しランカー同士が激突

 日本ミドル級2位の細川チャーリー忍(33=金子)と日本同級7位の成田永生(27=八王子中屋)が21日、後楽園ホールで開催された「ゴールデンチャイルド123&BIG BANG BOXING.44」のメインイベントで対戦。試合は連勝中の細川がプレスをかけて右フックで襲いかかった。
細川がTKO勝ち
 ペースを握った細川は、返しのパンチにも冷静に反応してダメージを与え続けた。流れを変えたい成田は左フックを上下に決めて反撃したが、細川の強烈な右フックを浴びた。その後もパワーで勝る細川がペースを維持。最後はダメージを重く見たレフェリーが試合を止めた。
ベルトまで少しの差
 メインイベントをKO勝ちで締めた細川は「最近はガードを上げるよう心掛けているが、パンチをもらってしまった」と苦笑い。「チャンピオンと差はないと思っている。これからバランスの良いスタイルを作っていきたい」と王座挑戦に意欲を示した。会見に同席した金子健太郎会長も「話があればタイトルに挑戦させたい」と期待を寄せた。
垂水が快勝した
 セミファイナルでは、ウェルター級8回戦で日本同級3位の藤中周作(31=金子)と同級7位の垂水稔朗(24=協栄)が拳を交えた。垂水はジャブで組み立てると2回にワンツーを決めてダウンを奪った。その後も左を軸に左ボディをヒットしポイントを加点。6回、流れを変えたい藤中は被弾しながら右フックを決めて反撃したが、垂水は得意のヒット&アウェーでペースを渡さなかった。
相手に飲まれないように戦った
 5連勝を飾った垂水だが「追い足のなさと詰めの甘さが出てしまった。課題がなかなか修正できていない。結果はうれしいがこれからも気を引き締めていきたい」と反省の弁を述べた。上位ランカーを撃破しタイトル挑戦に期待もかかるが「チャンピオンになるにはまだまだ力不足。一皮以上剥けないといけない」と手厳しかった。
父が果たせなかった世界王者になりたい
 第二試合では、元日本ミニマム級、元OPBF東洋太平洋フライ級王者の徳島尚氏の長男、徳島空吾(18=ワタナベ)が戸田祥吾(29=横浜さくら)とスーパーフライ級4回戦でデビュー戦を行い、2回に左ボディで動きを止めて右フックから連打でダウンを奪うと、立ち上がってきたところを冷静に仕留めた。

 初陣をTKO勝ちで飾った徳島は「リングに上がるまでは緊張したが、試合がはじまってからは楽しめた。練習していた左ボディを出すことができた」と笑顔。試合を見守った尚氏は「僕よりパンチ力もセンスもある。すべて会長と井上孝志トレーナーに任せている」と息子の会心の勝利に目を細めた。

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