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WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王座返上から約3ヶ月、階級を上げ挑んだ3年半ぶりの世界挑戦でも井上尚弥(25=大橋)は輝きを失わなかった。
25日、井上は東京・大田区総合体育館でWBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者のジェイミー・マクドネル(32=英)に挑み、身長で10.3cm、計量後の体重で約6kg上回る10年間無敗の王者を左ボディで粉砕。最後は怒濤の連打でレフェリーストップを呼び込み、衝撃の初回TKO勝ちで日本人最速となる16戦目での3階級制覇を達成した。
25日、井上は東京・大田区総合体育館でWBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者のジェイミー・マクドネル(32=英)に挑み、身長で10.3cm、計量後の体重で約6kg上回る10年間無敗の王者を左ボディで粉砕。最後は怒濤の連打でレフェリーストップを呼び込み、衝撃の初回TKO勝ちで日本人最速となる16戦目での3階級制覇を達成した。
大橋会長もこの喜びよう
一夜明けた26日、横浜市内の所属ジムで会見を開いた井上は、「今回はいつも以上にプレッシャーや緊張があった。出だしの体も硬いと感じていたので、自分でも1ラウンドで終わるとは思わなかった。最高の瞬間だった」と喜んだ。ただし、自己採点を問われた井上が控えめに80点としたのに対し、父でトレーナーの真吾氏は「結果は100点だが内容は60点」と辛口。だが、井上もこれに「やっぱり」といった顔で、「ラッシュ時にガードが下がっていた」と即座に反省点を挙げた。
しばらくは家族とゆっくりしたいと井上
若干厳しい評価を下した真吾氏だが、「映像を見返したら思いのほか早くに見切っていた。成長? それはもう日々感じています。これからの伸びしろにしても、本人がより強くと思い続ける限りは大丈夫」と目を細めた。
海外戦は歓迎だが悩みは英語力
ライトフライ級から2階級上げた初戦、14年12月のWBO王座挑戦の時もダウン経験のない王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)を2回に左ボディで沈め世界を驚かせたが、今回はそれ以上の衝撃が世界中を駆け抜けただろう。この試合はアメリカ、イギリス、メキシコで生中継された。
WBAベルトがよく似合う
WBA王座を獲得した井上は、これで他団体の世界王者が出場する高額賞金トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)への参加が決定。大橋秀行会長はこれから具体的に話を詰めていくと明かし、井上も「目指すのは優勝」と目を輝かせ、ベルトを懸けた統一戦も希望した。
デビューから5年と7ヵ月で3階級制覇を成し遂げた井上は今後、世界のトップステージでバンタム級最強を証明する。
デビューから5年と7ヵ月で3階級制覇を成し遂げた井上は今後、世界のトップステージでバンタム級最強を証明する。