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IBF(国際ボクシング連盟)スーパーウェルター級2位決定戦の前日計量が25日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、OPBF東洋太平洋&WBOアジアパシフィック同級王者の井上岳志(28=ワールドスポーツ)と元日本&OPBF東洋太平洋同級王者の野中悠樹(40=井岡弘樹)が会場に姿を現した。試合は明日の後楽園ホールで開催される「Earnest Efforts.8」のメインイベントで行われる。
スパーリングで手応えを感じた
2冠王者の井上はリミットちょうどの69.8kgでパス。身長差が10pあるサウスポー野中との対戦になるが、「アマ時代には188pの選手と戦ったこともあるので問題ない。プロでは初めてになるが、同じくらいの身長の選手とスパーリングをしてきた」と万全を強調。昨年は3本のベルト(日本王座は返上)を獲りブレイクをはたした井上。「デビュー前は32歳で世界王者になりたいと思っていたので、想像以上に早くチャンスが来た。ここを勝って挑戦者決定戦に進みたい」と気を吐いた。
強い選手だが必ず勝つ
井上は「経験からくるテクニックは、アマチュアの選手にはない独特の老獪さがある」と野中を警戒。しかし、「パワーと瞬発的なスピードはこちらが上。相手の心を折って最終的には倒したい」と気合いを入れた。
最高に仕上がった
一方、これが44戦目となる野中もリミットちょうどの69.8kgでクリアした。昨年10月、オーストラリアでWBO世界同級2位のデニス・ホーガン(豪)と地域タイトルを争うも敗戦。これが再起戦となるが「世界だけを見据えて戦ってきたが、前回敗れたにもかかわらず奇跡的に違う形でチャンスがきた。相手はフィジカルを全面に出してくる良い選手だが、スタイルを崩していく練習はしてきた」と静かに闘志を燃やした。
2009年6月以来となる後楽園ホール登場となる野中。「聖地で戦えるのはうれしい。オーストラリアに比べたらホームみたいなもの。明日は勝つだけです」と約100人の応援団に背にラストチャンスにすべてをかける。
2009年6月以来となる後楽園ホール登場となる野中。「聖地で戦えるのはうれしい。オーストラリアに比べたらホームみたいなもの。明日は勝つだけです」と約100人の応援団に背にラストチャンスにすべてをかける。