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[試合後談話]2018.4.17

和氣慎吾が試合後に強気のコメント

 2度目の世界挑戦を目指す元OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の和氣慎吾(30=FLARE山上)が17日、後楽園ホールで開催された「DANGAN211」のセミファイナルに登場。元フィリピンフェザー級王者のローマン・カント(28=比)と拳を交えた。世界戦に向けてひとつも落とせない和氣は、立ち上がりからスピードのある動きでカントを翻弄した。
和氣が完全復活した
 この日の和氣は初回から動きとパンチにキレがあり、右ジャブを散らしては左ストレートを上下にヒットさせ早々に主導権を握った。踏み込みの速いカントも時折右の強打で和氣を脅かすが、有効打を奪うまでには至らず。4回に左ストレートで左目上をカットし、出血が多くドクターチェク後にストップ。和氣が階級上の元フィリピン王者を相手に貫禄のTKO勝ちを飾った。
決まれば実力差を見せつける 
 フィリピンの曲者に完勝した和氣は「リングに上がる直前のミット打ちでいつもと全然違うなと感じた。以前よりはるかに動きが良い。相手は上の階級の選手でパンチが重いなと思ったので、無傷できっちり勝つことを意識した。内容的には満足している」と手応えを感じていた。
 日本王者の久我勇作(ワタナベ)との対戦に注目が集まるが「本当は世界戦をやりたいが、すぐにできるほど甘くない。ヒリヒリする試合をやりたいので、そういう意味では良い相手だと思う。今日も仮想久我を意識して戦った。やれば100%勝てる」と和氣節を炸裂させた。
左:赤井祥彦FLARE山上代表
 赤井祥彦FLARE山上代表は「和氣慎吾ここにありを見せてから世界に行かせたい。今は保留選手になっているが、5月に日本ランキングに復帰するようお願いしている。あとはチャンピオン次第」と話し、日本王座を懸けてのサバイバルマッチに向けて準備を進めている。世界への切符をかけた極上の一戦の実現が待ち遠しい。
パンチ力はなかった
 来日5戦目で初のKO負けとなったカントは「パンチでカットしたのではなくバッティングではないのか。和氣はスピードはあったが強さは感じなかった」と強がった。
必ず世界王者に返り咲く
 王者返り咲きを目指す元WBC女子世界ミニマム級王者の黒木優子(27=YuKO)は元OPBF女子アトム級王者の神田桃子(31=協栄)を相手に再起戦に臨んだ。世界王座を5度防衛したサウスポーの黒木が初回から機動力とテクニックを発揮。低い姿勢から右を狙う神田をジャブ、左ストレートで狙い撃ち、優位にゲームを進めた。神田も粘り強く追い続け、終盤は黒木を捉える場面もあったが反撃もここまで。黒木が最大6ポイント差の判定勝ちを収めた。

 再起に成功した黒木は「今日は冷静に戦うように努めた。以前なら前に出てこっちのパンチは当てるがもらうこともあったが今日はそれがなかった。今日のボクシングにプラス倒せるようにしたい」と冷静に試合を振り返った。昨年12月に小関桃(青木→引退)に敗れ王座を陥落した黒木。「出来ればWBCのベルトに挑戦したいが、今はとにかくチャンピオンに返り咲きたい」と抱負を口にした。

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