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[試合後会見]2018.4.14

空位の王座を懸けベテラン同士が激突

 日本スーパーフライ級王者の船井龍一(ワタナベ)が今年に入り返上したタイトルを懸け、14日のエディオンアリーナ大阪・第2競技場で1位の翁長吾央(37=大橋)と2位の久高寛之(33=仲里)が激突。二人は昨年末の挑戦者決定戦で対戦し、この時はバッティングによる3回負傷引き分けと消化不良で終わっている。はたして今回、巡りまわった王座決定戦の舞台で決着をつけることができたのか――。
16年目の久高が新王者に
 まずはプロキャリア15年、36戦目のサウスポー翁長が右ジャブを上下に散らし先制。過去に4度の世界挑戦を経験を持つ45戦目の久高も左ジャブで間合いを測ると、右ストレートに繋げ有効打を奪い、前半までの採点を2-1とリードした。後半はクリンチの多い展開となったが、そのなかでも翁長が右を好打すれば久高も右ボディを決め、一進一退の攻防に場内は熱気に包まれた。フルラウンドの接戦は判定までもつれこみ、95-95、97-95、97-94で久高に軍配。翁長との決着をつけるとともに、キャリア16年目にして日本で初のタイトルを獲得した。
応援が力になった!
 試合後、久高自身も「完全決着」という言葉を使い、ホームでのベルト獲得を喜んだ。「翁長選手は本当に気持ちが強く、左ストレートを何発かもらったが効いたパンチは無かった。前回もそうだったが、ボディが当たっていたしパワーの面では自分が有利。5回終了時途中採点でリードし、これまでの戦い方で大丈夫だと自信を持った。そして、やはり応援の声も本当に力になった」と勝因を語った。続けて「今日勝って、まずベルトを獲れたことが本当に良かった」と安堵の表情を見せると、「ここから、またいろんな選択肢が広がっていく」と先を見据えた。
サポートしてくれたみんなに申し訳ない
 一方、4度目のタイトル挑戦も結果に結びつかず肩を落とした翁長。「ラストチャンスとして挑んだが、こういう結果になり本当に悔しいとしかいえない。久高選手がベルトを巻いている姿をみて、本当にベルト獲りたかったという気持ちがあふれてきた。天国の金城監督にも申し訳ない。大橋、琉球ジムのスタッフに大きなサポートをしてもらい、挑んだ一戦だったが結果が全て」と話し、引退を表明した。
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