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ゲンナディ・ゴロフキン(35=カザフスタン/米)対サウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ)の3団体統一世界ミドル級タイトルマッチは5月5日、米国ネバダ州ラスベガスのT‐モバイル・アリーナで行われるよていだが、アルバレスが2月に自主的に行ったドーピング検査で陽性反応を示したことで実現が危ぶまれている。こうしたなか元WBO(世界ボクシング機構)、WBA(世界ボクシング協会)スーパーウェルター級王者デメトリアス・アンドレイド(30=米)が、「もしもアルバレスが出場できないならば私が代わりにゴロフキンと戦う」とアピールしている。
サウスポーのアンドレイドは長身の技巧派強打者で、相手からは対戦を敬遠されることが多いタイプとして知られている。いまはミドル級に転向してWBOの1位をはじめWBA(世界ボクシング協会)3位、WBC(世界ボクシング評議会)5位、IBF(国際ボクシング連盟)6位と各団体で高い評価を受けている。25戦全勝(16KO)の戦績を誇るアンドレイドは「私は過去に2度、世界王者になっているし、かつてのゴロフキンがそうだったように、私も相手から逃げられてしまう。私は5月5日に戦う準備ができている。ドーピング検査も受けるつもりだし、すべてパスすることを保証する」と話している。
アルバレスは4月10日にネバダ州アスレチック・コミッションの事情聴取を受けることになっており、その結果によってゴロフキン対アルバレスが予定どおり挙行されるのか、中止あるいは相手を変えて行われるのかはっきりする予定だ。ただし、試合まで1ヵ月を切った段階で決行か否かを決めるのはリスクが高いため、ゴロフキンとプロモーターが早めにアルバレスに代わる相手を探して5月5日のイベント開催を確定させるのではないかという見方もある。アンドレイドの挙手はそれを見越してのことと思われる。しかし、相手がアルバレスではないとなるとペイ・パー・ビュー(PPV=有料視聴)での放送が難しくなることなどから、まだ先の見通しが立たない状況といえる。