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[試合後談話]2018.3.23

荒れたスーパーライト級ランカー対決

 日本スーパーライト級7位の稲垣孝(32=フラッシュ赤羽)と日本同級3位の永田大士(28=三迫)が23日、後楽園ホールで開催された「オーバーヒート・ボクサーズナイトVol.84」のメインイベント、スーパーライト級8回戦で対戦。距離を潰しにかかる稲垣をサウスポー永田が迎え撃った。
フルマークの判定勝ち
 強引に距離を詰める稲垣に対し、永田は右手を突き出し左ストレートを好打。距離を取りながら冷静な試合運びを見せた。ポイントを取られた稲垣は前に出るが距離が合わず、ヘッドバッティングで減点を取られた。5回には再び頭がぶつかり永田は左目上をカット。稲垣に2度目の減点が課せられた。傷の深い永田を見てレフェリーが試合を止め、最大8ポイント差で永田が負傷判定勝ちを収めた。
負けた相手に借りを返したい
 傷の手当てを終え会見に臨んだ永田は「バッティングを避けられなかった自分のミス。ただ、良い経験になった」。「今までだと熱くなって打ち合っていたが、冷静に戦うことができた。今日は取り組んでいることの10分の3は出すことができた」と、課題に挙げた重心を落としたスタイルに手応えを感じていた。現在、日本3位の永田は「ジムが決められた試合をするだけですが、僕は勝負師なので強い相手と戦いたいです!」と拳を握った。
新座がKO勝ち
 また、前座では埼玉県新座市役所職員の肩書を持つ新座宏(36=フラッシュ赤羽)がスーパーバンタム級8回戦に出場。ジョーム・サイトーンジム(20=タイ)と拳を交えた。序盤はパンチを振り回すジョームに手を焼いたが新座だったが、ボディブローで動きを止めると2回に左ボディから右ストレートを振り抜き10カウントを聞かせた。
新座市をPRしていきたい
 再起戦を勝利で飾った新座は「ジャブが当たらずマズいと思ったが、接近してボディを打ったら嫌な顔をしたのがわかった。勝ててホッとしている」と安堵の表情を浮かべた。
今年8月にボクサーの定年である37歳を迎える新座は「この年齢になっても伸びしろを感じている。次がラストチャンスだと思うのでランカーと戦いたい」。日本ランキングに入れば特例で現役続行が許されるため、日本ランカーとの対戦を熱望した。

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