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2月4日(日)、元世界2階級制覇王者のモイセス・フエンテス(32=メキシコ)を迎え、地元・沖縄県立武道館で2度目の防衛戦に臨むWBC(世界ボクシング評議会)フライ級王者の比嘉大吾(22=白井・具志堅)が27日に都内のジムで練習を公開。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの14戦全勝14KOの比嘉だけに、沖縄からの取材チームも含め40人近い報道陣が集まるなど注目度は抜群。2700枚用意されたチケットも即日完売と発表されたが、比嘉はいつになくピリピリムードを漂わせていた。
比嘉が沖縄ボクシングを盛り上げる!
初の凱旋、日本記録に並ぶ15連続KOを懸けた一戦とあって、比嘉にかかるプレッシャーは相当なもの。加えて今やフライ級では収まらない体だけに減量疲れもあり、練習はシャドーから始まり、1ラウンドのスパーリング、バッグ打ちと軽めに終始。この寒さもあって思うように汗が出ないことへの焦りが感じられた。
同郷の大湾硫斗とスパー
それでも「試合までにはバッチリ仕上げる」と気を吐いた比嘉は、尊敬する沖縄出身の元WBC世界ジュニア・ウェルター級王者の浜田剛史氏に並ぶKO記録に向け、「前半でやります。しっかりKOで勝ちます」と当然のようにKO宣言。相手は16年12月に田中恒成(畑中)と空位のWBO(世界ボクシング機構)ライトフライ級王座を争った戦績30戦25勝(14KO)4敗1分の実力者だが、比嘉は「スピード、パワーと総合的に見ても自分の方が上。リングに上がったら自分のパンチに驚くはず」と自信たっぷりに話した。
野木丈司トレーナーから激が飛ぶ
また、これまでは世界戦と言えどもメインを飾ることはなかったが、今回は比嘉あってのイベントだけに、「皆が見て面白い試合をしたい。KOの期待に応える。自分の試合を見て何かを感じてほしい」と意気込んだ。
多少ナーバスも気負いはなし
ただし、2700席と小規模の会場には「せっかくの地元なのにチケットを入手できない人がかなりいる。こうなることは分かっていたのに…」と、比嘉にしては珍しく運営に不満を漏らした。それでも具志堅用高会長が苦労して実現させた地元での防衛戦。また、昨年11月に亡くなったアマチュア時代の恩師、金城眞吉監督の追悼を兼ねたイベントだけに、比嘉がこの試合に懸ける想いはひとしお。残り一週間で万全に仕上げるはずだ。ボクシング王国復活は比嘉に懸っている!
様々な想いを背負い、いざ沖縄へ!