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[ニュース]2018.1.19

尾川 ドーピング検査で陽性反応

 IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王者、尾川堅一(29=帝拳)が、昨年12月9日の王座決定戦(米国ネバダ州ラスベガス テビン・ファーマーに12回判定勝ち)の数日前に行ったWADA(世界反ドーピング機関)の尿検査で陽性反応が出ていたことが判明した。試合を管理するネバダ州アスレチック・コミッション(NSAC)は試合後にも尿検査を行ったが、その際には陽性反応は出ていない。

IBF(国際ボクシング連盟)世界王者

 帝拳ジムの説明によると、尾川が最初の検査を受けたのは試合4日前の12月5日朝で、ラスベガスの宿舎に検査官が訪ねてきて採尿したという。このときの尿が禁止薬物に指定されているテストステロンの陽性反応を示したとされる。NSACは引き続き原因究明に努めるといい、今後、必要に応じて尾川本人からの事情聴取も行う予定だという。
 尾川は昨年7月にはWBC(世界ボクシング評議会)が課す血液、尿検査を受けており、その際は陰性だったと報告されている。尾川はジムを通じ「禁止薬物を意図的に摂取したことは絶対にない。原因究明のために全面的に協力するつもり」とコメントしている。
 通常、世界王座を認定する統括団体は地域コミッションの裁定が出てから判断を下すことが多く、いまのところIBFは今回の件の対応について動きをみせていない。

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