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大晦日の東京・大田区総合体育館でIBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級王者ミラン・メリンド(29=比)との統一戦に臨むWBA(世界ボクシング協会)同級王者の田口良一(31=ワタナベ)が21日、都内のジムで練習を公開。試合10日前にして落ち着いて過ごせていると笑顔を見せた田口は、メリンドについて「2年半前にフィリピンを訪れた際に会ったが、当時世界ランカーのメリンドにオーラを、一目見て強いと感じた。実際に最近の試合を見ても上手さと強さを兼ね備えている。向こうが得意とする中間距離は分が悪い」と警戒したがーー
押し負けないフィジカルも磨いた
その上で「遠い距離は自信がある。そこから中に飛び込んで嫌がることをしていきたい。チャンスがあればKOを狙う」と試合をイメージ。「まさか自分が」と大晦日の大トリの重圧もあるようだが「しっかりと勝ってみんなに喜んでもらいたい。メリンドに勝てば強さを証明することにもなるし、ボクサーである以上最強を目指す」と意気込んだ。
石原トレーナーも仕上がりは良いと太鼓判
石原雄太トレーナーもメリンドを「カウンターを合わせるのが上手く、踏み込みも速い。しっかりしたまとめ打ちもある」と評価しつつ、「ディフェンスと下半身を強化してきたので相手がどう来ても対応できるはず。良い状態に仕上がっている」と自信を深め、「強い気持ちを持って田口のボクシングをすることが勝利に繋がる」と期待した。
強打は安定した下半身から生まれる
公開練習はシャドーからマススパーリングなど12ラウンドを披露。石原トレーナーとのミット打ちでは安定した下半身から力強いパンチを打ち込んだ。また陣営は今回、比国からスパーリングパートナーを呼び寄せ、十分なメリンド対策を図ったという。今年5月に八重樫東(大橋)を衝撃の初回TKOで破っているメリンドだけに田口にも不安はあるが、かつて日本王者時代に戦った軽量級最強と目される井上尚弥(大橋)より強いヤツはいないと断言。「絶対に勝つと強い気持ちを持ってリングに上がる」と闘志を漲らせた。
ボクサーである以上最強を目指す!
ここまでV6と安定政権を築き、リーダーとしてジムを牽引するまでに成長した田口。期待されていたWBO王者の田中恒成(畑中)との日本人同士による統一戦は、減量苦の田中が階級を上げたことで消滅したが、メリンドも田口の強さを証明するに遜色のない相手だ。2017年の日本ボクシングを締めくくる大一番で、その存在感を十分に発揮してもらいたい。
シューズの刺繍にはHumility King(謙虚な王様)