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IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王座決定戦、4位の尾川堅一(29=帝拳)対5位テビン・ファーマー(27=米)の12回戦は9日(日本時間10日)、米国ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで行われた。パンチを外すことにかけては天才的なサウスポーのファーマーを相手に、尾川は切り札の右ストレートを叩き込むことができたのか。
〇尾川堅一(帝拳)
12回判定(2対1)
×テビン・ファーマー(米)
右構えの尾川、サウスポーのファーマーともフェイントをつかいながら主導権掌握を狙う。ほどなくして尾川が圧力をかけ、ファーマーが下がりながら旋回する展開になった。尾川の調子は良さそうだが、終了ゴング寸前にファーマーの左を浅く食った。追う尾川、迎撃を狙うファーマーという展開のなか単発で尾川のパンチが相手の顔面をかすめるシーンも。4回は休んだファーマーだが、5回には再び手数を増やして尾川を煽った。6回、尾川は右目上をカットしたが、傷は大きくはなかった。
7回、尾川は攻めて出たが、切り札の右は空を切ることが多く、逆に左で迎撃されるシーンもみられた。ラウンド半ば過ぎ、尾川の右でファーマーの膝が揺れた。追撃は断たれたが、攻勢をアピールした。ペースを渡したくないファーマーは8回、自ら前に出て左をヒット。流れを引き戻したと判断すると構えを右に変えたり左に戻したりして再び後退するなど巧者ぶりもみせた。大きなヤマをつくりたい尾川は、一気に攻め込むまでには至らないが、ときおり右を浅く当てた。10回、尾川はゴングと同時に飛びかかったが、これはファーマーに対応されて不発に終わった。それでも尾川は右を連発、苦しくなったファーマーはクリンチで難を逃れた。11回、再びファーマーは自ら前に出たが、軽く左右を当てると元の迎撃スタイルに戻した。尾川は力の入った右を強振して煽った。最終回、尾川の右が浅く当たるが、ファーマーは今度は下がらずに左を返した。尾川は最後まで右を狙い続け、攻撃姿勢をアピールした。