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21日に後楽園ホールで開催された「最強挑戦者決定戦」。上位ランカーが来年のチャンピオンカーニバル出場をかけてし烈な争いを繰り広げた。ウェルター級では同級1位の尹文鉉(33=ドリーム)と同級2位の矢田良太(28=グリーンツダ)が対戦。序盤は大阪から乗り込んできた矢田が右ストレートを上下に散らした。また、フライ級挑戦者決定戦は同級1位の長嶺克則(26=マナベ)と同級2位の星野晃規(29=M・T)が拳を交えた。
矢田が競り勝った
矢田が思い切りの良い右を叩き込んでロープに詰めてペースを掌握。守勢を強いられた尹だが、4回から左ボディで動きを止めにかかった。中盤は接近戦でボディへの打ち合いとなったが尹の有効打が上回った。7回、矢田は右ストレートで顔をのけぞらせ見栄えの良いラウンドを作ると最終回もワンツーをヒットしポイントを奪った。ジャッジ2者が矢田を支持し接戦を勝ち抜いた。
矢田は後楽園ホール2連勝
大粒の汗を拭きながら控え室に戻った矢田は「尹さんは強かったです。前半はポイントを取れたと思ったんですが、途中でボディを効かされました。でも、7〜8ラウンドが勝負だと会長に言われて頑張りました」とリングの興奮をそのままに一気に話すと「今日は気持ちの勝利です」と試合を振り返った。
採点の難しい試合となった
長嶺と星野の対戦は中間距離でフェイントを織り交ぜた攻防の中、星野の右が浅いながらヒット。手数が少なかった長嶺だが、2回になると単発の右フックを合わせた。両者ともクリーンヒットに乏しく山場のないラウンドが続いた。5回、プレスをかけた星野が右ストレートを好打しポイントを拾った。6回、長嶺は左フックでバランスを崩し連打で反撃した。採点は三者三様の引き分けとなったが、後半を優勢に戦った長嶺に優勢点が付けられ挑戦権を獲得した。
追う技術がなかった
引き分けながら挑戦権を得た長嶺は「体が動かなかったわけではないが、行くに行けなかった。どうやっていこうかと考えているうちに終わってしまった。僕の引き出しが少なかった。しょっぱい試合ですみません」と苦笑い。「悪いなりに良いところをセコンドに言ってもらい、それが支えになった。感謝の気持ちと申し訳ない気持ち」と言うと、「足のポジションが良くなかったのでここを重点的に練習していきたい。次はしっかり魅せます!」とタイトル奪取を口にした。