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20日に後楽園ホールで開催された「DANGAN198日中親善試合Vol.2」のメインイベントでは元スーパーフェザー級王者の内藤律樹(27=E&Jカシアス)が登場。スーパーライト級8回戦でWBCアジア、WBAインターナショナル同級王者のバイシャンボ・ナスイウラ(23=中国)と対戦した。前日計量で一触即発した両者は張り詰めた緊張感の中、キレのあるパンチを交換した。日中親善試合は全7試合が行われ、熱戦の数々が繰り広げられた。
運命の瞬間
初回、サウスポー内藤がジャブを飛ばして左を好打。ナスイウラの返しのパンチにも冷静に反応した。3回、内藤は相手の危険なパンチに注意を払いながら有効打を決めた。中盤、内藤は左ストレートをヒットし顔面を紅潮させると、右フックをカウンターで決めて膝を揺らした。7回、ナスイウラは右ストレートで顔を弾くと中国の応援団から大歓声が巻き起こった。最終回は中間距離での互角の打ち合いを見せた。ジャッジに委ねられた採点は割れたが、内藤に軍配が上がり熱戦を制した。
上海でのリマッチも歓迎
日中親善試合の大将戦を制した内藤は控室に戻ってくると「いや〜、疲れましたね」と安堵の表情を浮かべた。「相手は後半に疲れてくるかと思ったが、根性を出してきた。予想以上に気持ちが強かった。最後まで距離を合わせることができなかった。課題が見えた試合だった」と拳を交えたナスイウラの強さを認め、反省の弁を述べた。スーパーライト級に転向後、2戦目となった内藤は「あと半年から1年でもっと体が出来て来ると思う 」と手応えを口にした。
内藤とは中国で再戦をしたい
一方、初黒星を喫したナスイウラは「私自身は勝ったと思ったが、アウェイなので想定内だ。ただ、初黒星はそれなりに悔しい。泣いてしまいたいが、鏡で自分の顔を見たらここまでボロボロになったのは初めてなので納得している」と唇を噛んだ。「木村翔がゾウ・シミンに勝った試合を見てその精神性から我々は日本を尊敬した。我々はもっとこの国から学びたい」と前を見据えた。
身長198cm、リーチ2m!
ヘビー級4回戦では工藤啓太(29=角海老宝石)がアマ65戦の実績を持ち、これがデビュー戦のニエ・チンタオ(中国)と対戦。初回、長身のチンタオがジリジリと距離を詰めてワンツーを繰り出したが、噛み合わずパンチは空を切った。2回、サウスポー工藤は打ち終わりに左を合わせた。終盤は決め手に欠けたまま試合終了のゴングを聞いた。採点は2者がチンタオを支持し初勝利を収めた。
初陣を飾ったチンタオは「やはりプロのリングは緊張した。初回に倒そうと思ったが2ラウンドから疲れてしまった。この試合に向けて3ヶ月前から準備してきたのでうれしい」と声を弾ませた。試合が出来ることに感謝しているというチンタオは3年以内に世界王者になりたいと目標を立てた。
初陣を飾ったチンタオは「やはりプロのリングは緊張した。初回に倒そうと思ったが2ラウンドから疲れてしまった。この試合に向けて3ヶ月前から準備してきたのでうれしい」と声を弾ませた。試合が出来ることに感謝しているというチンタオは3年以内に世界王者になりたいと目標を立てた。
入場式
2回目となった日中親善試合は3勝3敗1分けと五分の成績となり、中国勢の健闘が目立った。第3回は来年3月18日に中国・上海で開催される。