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[試合後談話]2017.10.13

大阪の新鋭がリングの仕事師と対決

 13日に後楽園ホールで開催された「ゴールデンチャイルド/DANGAN196」のメインイベントでは東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチが行われた。王者の大竹秀典(36=金子)が2度目の防衛戦で、同級1位の若手ホープの丸田陽七太(20=森岡)を迎えて拳を交えた。新旧対決として注目されたこの一戦、序盤からジャブで距離を奪い合うスリリングなスタートを切った。
漢36歳伸び盛り
 試合は、ベテランの大竹が若手のホープを翻弄してボクシングの奥深さを見せた。序盤、ジャブで先制した丸田はプレスをかける大竹に左フックを狙う。大竹は距離を潰し右のオーバーハンドで見栄えの良いパンチを当てる。4ラウンドの途中採点では、1者が大竹を支持し、2者がイーブンとなった。中盤、大竹のプレスにコーナーを背にした丸田が大竹の打ち終わりに左右のフックを狙うが、大竹の突進を止まられず。8ラウンドの途中採点は3者が大竹を支持した。最終ラウンド、渾身の打ち合いを見せた両者だが、決定打は生まれず。判定は最大6ポイント差をつけチャンピオンの大竹が2度目の防衛に成功した。
キャリアの差で乗り切った
 控室に戻った大竹は「接近戦でキャリアの差が出た。対処の仕方を覚えられたら怖い選手。僕の距離でできた」と、ベテランらしく落ち着いた様子で勝利を噛み締めた。
この敗北を糧に
 一方、プロ初黒星を喫した丸田は「もっと自分のペースで試合を進めて行かないといけなかったですね。言い訳になってしまいますが、2ラウンドに左手を痛めてしまって、ジャブから組み立てるボクシングができなくなってしまいました。それも考えてボクシングをしなきゃいけなかったですね。勝たなきゃいけない試合でした」と、大粒の汗を拭った。

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