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[海外ニュース]2017.10.8

比嘉への挑戦権争奪戦

 WBC(世界ボクシング評議会)フライ級王者、比嘉大吾(22=白井・具志堅)への挑戦権をかけた戦いが7日(日本時間8日)、英国ロンドンで行われた。3位のアンドリュー・セルビー(28=英)と15位のマキシミノ・フローレス(メキシコ)が12回戦で拳を交えたもの。22日に東京・両国国技館でトマ・マソン(27=仏)と初防衛戦を行う比嘉に対する次の刺客はセルビーか、それともフローレスか。

セルビーが大差の判定勝ち

 スタートはフローレスの攻勢が目立ちポイントを奪ったように見えたが、以後はセルビーが持ち前のテクニックで相手をコントロールしていった。ときには左のカウンターをヒットして迎え撃つなど、ラウンドを重ねるごとにセルビーの優勢が明らかになっていった。終盤に入るとフローレスの右目周辺が腫れ始めたが、セルビーも10回にバッティングで負傷した。勝負は判定に持ち込まれたが、119対109、117対111、117対112の大差でセルビーに軍配があがった。セルビーはアマチュア時代に12年ロンドン五輪フライ級ベスト8のほか4度の世界選手権に出場し、11年に準優勝、13年に3位に入った実績を持っている。プロでは10戦全勝(5KO)。IBF(国際ボクシング連盟)フェザー級王者リー・セルビーは2歳上の兄。敗れたフローレスは30戦23勝(16KO)4敗1分2無効試合。
 なお、WBCのフライ級は1位にシルバー王者のムハマド・ワシーム(パキスタン/韓国)がランクされ、2位に元IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級王者フランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)がランクされている。このふたりも王座挑戦権を主張しており、セルビーを含めて今後のリン外の権利争奪戦は激しさを増しそうだ。


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