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WBA(世界ボクシング協会)ライト級タイトルマッチ、王者ホルヘ・リナレス(32=帝拳)対同級1位の挑戦者ルーク・キャンベル(29=英)の12回戦は23日(日本時間24日)、米国カリフォルニア州イングルウッドのフォーラムで行われた。3階級制覇の実績を持つリナレスがスピードで圧倒したのか、それとも12年ロンドン五輪バンタム級金メダリストのサウスポーがプロでも戴冠を果たしたのか。
※リナレス対キャンベルは25日(月)夜9時からWOWOWライブ・チャンネル「エキサイトマッチ」で放送
〇ホルヘ・リナレス(帝拳)
12回判定(2対1)
×ルーク・キャンベル(英)
大柄なサウスポーのキャンベルが右腕を前に出しながら牽制。リナレスは上体を振りながら距離を縮めようとする。圧力をかけるリナレス、回り込みながら距離を保とうとする挑戦者という展開になった。2回、リナレスは右から返す左を狙う。そうしたなか右ストレートでダウンを奪った。この右でキャンベルは右目下をカット。序盤で流れは大きく王者に傾いた。3回、キャンベルが右ジャブを多用して左も打ってきたが、リナレスはそれらのほとんどを外した。その後もリナレスが圧力をかける展開は続いたが、挑戦者もクリーンヒットは許さず、やや膠着状態になる。5回、キャンベルは左をボディに伸ばすことが増え、その左を顔面にも打ち分け始めた。6回になるとキャンベルが右で煽り、王者が守勢にまわるシーンが増えた。
折り返しとなった7回、リナレスが押し返したが、有効打は少なかった。競ったラウンドが続くなか8回にはリナレスが右、キャンベルが左を当てたが、ともに浅かった。ペースはやや挑戦者に傾く。終盤に入った9回、リナレスは左右に動きながら出入りしたが、挑戦者も迎え撃って譲らなかった。ジャッジ泣かせのラウンドが続いたが、11回、リナレスは前に出ながら煽り、優勢を印象づけた。最終回にもリナレスは右をヒット、キャンベルのアゴを跳ね上げて好印象のまま試合終了のゴングを聞いた。