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[前日計量]2017.9.20

強打の前王者が復活のリングへ

 前日本スーパーフライ級王者の中川健太(32=レイスポーツ)が明日の後楽園ホールで開催される「オーバーヒート・ボクサーズナイト82」のメインイベントに出場する。前日計量が20日、都内の日本ボクシングコミッション事務局で行われた。3月に王座を陥落して以来の試合となる中川はバンタム級8回戦でペットガオガラット・ガオラーンレックジム(22=タイ)と対戦する。
 セミファイナルでは64.0kg契約8回戦で元日本ランカーの稲垣孝(31=フラッシュ赤羽)と日本スーパーライト級8位の岡崎祐也(30=中内)が激突する。  
ボクシングは甘くないと実感した
 リミットちょうどの53.5kgでクリアした中川は「船井を倒して初防衛できたらと思ったが、壁にぶち当たってしまった。ボクシングを辞めようとも思ったが、自分はまだキャリアが浅いので強くなれると思い再起を決めた。得意の左を生かせる柔軟なボクシングを目指しているので、明日は練習していることをしっかり出したい」とコメント。同級生対決で話題となった現王者の船井龍一(32=ワタナベ)の目の前で復活をアピールするつもりだ。
戦績:16戦9勝(2KO)6敗1分
 これが3度目の来日となるペットガオラットは500gアンダーの53.0kgでパス。先日、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を4回KO勝ちで返り討ちしたWBC世界スーパーフライ級王者のシーサケット・ソールンビンサイ(タイ)に憧れているというペットガオラットは「勝敗はどうなるかわからないが明日は精一杯頑張る」と静かに闘志を燃やした。
左:稲垣 右:岡崎
 37戦目となる元日本トップコンテンダーの稲垣はリミットちょうどの64.0kgで合格。「久しぶりにしっかり体重を落とすことができてコンディションは良い。相手はサウスポーだが前に出てくるので右も当たりやすそうで噛み合うと思う。コツコツ当てていきたい」と意気込みを口にした。

 広島県から新幹線で4時間かけて会場入りした岡崎は300gアンダーの63.7kgで秤を降りた。試合ができることに感謝しているという岡崎は「ランキングを落とすわけにいかないし、東京で応援してくれる人のためにも勝ちたい。地元の人たちに良い報告をしたい」とコメント。プロ野球セリーグ2連覇を果たした広島東洋カープにあやかり、東京のリングでの初勝利を目指す。

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