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10月22日(日)に東京・両国国技館でWBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者アッサン・エンダム(33=仏)との直接再戦に臨む村田諒太(31=帝拳)が15日、都内の所属ジムで練習を公開。コンディションの良さをアピールするとともに、米国から呼び寄せたパートナーと熱のこもったスパーリングを披露した。
50人ほどの報道陣が集まった
村田は今年5月に東京・有明コロシアムで同級1位のエンダムと空位のWBA王座を争い、4回にダウンを奪うなど試合を優位に進めたが、116-111,110-117,115-112の判定2-1で敗退。しかし、この採点は大きな物議をかもし、WBAはエンダムを支持したジャッジ二人に6ヵ月の停職(※サスペンド)処分を課した。あわせて両者に再戦を指令し、合意後に開かれた先月の発表会見では村田、エンダムともに「完全決着」を誓った。
前回もパートナーを務めたルナと
試合まで約1ヵ月、村田は疲れはあるものの、練習前の会見では「よく動けている。この調子で行けば自信を深めることができる」と頼もしいコメント。続けて、エンダムとは一度拳を交えているだけに、「今回は自分を信じて戦える」とメンタル面での落ち着きを強調した。反面、「次は勝つんだと気負いすぎて、前に行き過ぎてもダメ。冷静に押さえていきたい」と気持を引き締めた。
村田の破壊力に田中繊大トレーナーもこの表情
この日からスタートした本格スパーリングは、村田と第5戦目で対戦し、前回もパートナーを務めた元メキシコ・ミドル級王者のアドリアン・ルナ(27)と3ラウンドを披露。左を突きながら追い込んでは角度の良い右を次々と繰り出したが、ジャブに合わせて右クロスをもらう場面もあり、練習後は「試合だったら危ないパンチ」と反省。
試行錯誤で必殺パンチを身につける
しかし、この時期に修正点が見えるのは村田にとっては大歓迎で、「収穫あり、ここからしっかり直していきたい」と喜んだ。また、ロングとショートの右の打ち分けも意識し、今後はエンダムを倒すカギでもある「短い距離でもしっかり打ち抜けるパンチ」を身につけていく。