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スーパーバンタム級でWBC14位、WBO13位にランクされる松本亮(23=大橋)が、明日30日に後楽園ホールで開催される「第60回フェニックスバトル」のセミファイナルで、48戦25勝(16KO)22敗1分のキャリアを持つジェイソン・ブタールブタール(28=インドネシア)と対戦する。その前日計量が都内の日本ボクシングコミッションで行われ、両者ともリミットの56.0sを一発でクリアした。
特製スープでリカバリー
松本は昨年5月、持病の影響でまさかの初黒星を喫し世界戦線から大きく後退したが、昨年末に復帰後は3連続KO中と絶好調。100gアンダーで計量をパスすると、明日の試合も「変な試合をしないよう相手をしっかり見極め、チャンスがあれば倒しにいく。世界をアピールしたい」と気合を入れた。
松本の世界ランクを狙う
一方、14年11月以来2度目の来日となるブタールブタールは55.8sでパス。ニックネームの"ライオン"のように「獰猛な戦いを見せる」とコメントを残した。
勝者が日本タイトルへの切符を手に入れる
また、この試合の前に行われるスーパーライト級8回戦では、井上尚弥・拓真兄弟の従兄、日本同級3位の井上浩樹(25=大橋)が、日本タイトルにも挑戦した同級8位の青木クリスチャーノ(28=駿河)と対戦。計量は井上がリミットを100g下回る63.4sなのに対し、青木はなんと1.1sアンダーの62.4s。青木は思わず「エッ!」と驚き、「家の体重計がおかしかった」と苦笑いを浮かべた。
井上は全勝記録を更新するのか
アマチュア5冠を引っさげ15年12月にデビューした井上は、これまで8戦全勝(7KO)をマークする。先にプロ入りした井上兄弟に引けを取らず豊かな才能を発揮するサウスポーだが、相手はタイトル戦も経験した強打が売りの青木だけに「簡単な相手じゃない。判定も覚悟している」と警戒した。射程圏に入った日本タイトルについて聞かれても「青木選手に勝たないと意味がない。それだけ難しい相手」と明日の一戦に集中。「向こうが距離を潰してくるなら打ち合ってもいい。自分のボクシングをするだけ。チャンスがあれば倒しにいく」と静かに闘志を燃やした。
青木にとってはまたとないチャンス
一方、昨年7月の日本タイトル戦、今年4月の再起戦と連敗続きの青木は、売出し中の井上を「タイトル戦並みに価値のある相手」とリスペクトした。それでもランク上位復帰の青写真は描いているようで、「これまでは攻撃一辺倒だったが、今回は技術的な部分を試したい。打ち合いはもちろん、いろんなパターンを想定している。最後は気持ちの勝負。精一杯頑張りますよ」と自信を示した。