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元日本、OPBF東洋太平洋フェザー王者の天笠尚(31=FLARE山上)が3本目のベルトを狙い、5位のリチャード・プミクピック(27=比)とWBOアジアパシフィック・フェザー級王座を争う。同王座は、前王者のゼネシス・カシミ・セルバニア(カシミ)が9月23日に米国ツーソンでオスカル・バルデス(メキシコ)が持つWBO世界同級王座に挑戦するために返上したもので、試合は9月29日(金)、後楽園ホール開催「A-sign.Bee Vol.6」のメインイベントで行われる。
日本中を沸かせたリゴンドー戦
"痩身の暗殺者"の異名を誇る天笠は、179pの長身から繰り出すフック、アッパー系のパンチを武器にここまで41戦33勝(21KO)6敗2分をマーク。11年12月に獲得した日本王座は4度、13年10月に就いたOPBF王座は3度の防衛に成功している。OPBF王座返上後の14年12月にギジェルモ・リゴンドー(キューバ/米)の持つWBA・WBO世界スーパーバンタム級王座に挑み、再起3戦目の昨年4月には英国リーズでの海外戦も経験。いずれも結果は出せず、世界の壁を痛感させられたが、天笠の闘志と野心は衰えず、復帰後3連勝で今回のチャンスを掴んだ。勝てば世界ランク入りも確実なタイトルだけに、世界戦線への復帰をアピールするには絶好の舞台と言える。
プミクピックは3年半前に岩佐に挑んだ
一方のプミクピックは、WBCユース王座、WBCインターナショナル王座を獲得した実績があり、戦績は29戦19勝(6KO)8敗2分。OPBFバンタム級王座を保持していた岩佐亮佑(セレス)に14年3月に挑んだほか、日本では3度の試合を経験している。スタイルは上体を沈め、体ごと左右を叩きつけてくるファイタータイプ。これには岩佐も苦しめられているだけに、懐の深い天笠と言えど気を抜くと痛い一発をもらってしまいそうだ。