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WBC(世界ボクシング評議会)、WBO(世界ボクシング機構)スーパーライト級、WBOウェルター級の元世界王者ティモシー・ブラッドリー(33=米)が6日、引退を表明した。「デザート・ストーム(砂嵐)」と形容された回転の速い連打とスタミナに定評のあったブラッドリーは、マニー・パッキャオ(38=比)と3度対戦(1勝2敗)するなど中量級のトップとして活躍したが、近年は試合のペースが落ちていた。
ファン・マヌエル・マルケス引退
ブラッドリーはアマチュアを経て04年8月にプロデビュー。08年から11年にかけてスーパーライト級王座に君臨し、12年6月にはパッキャオを破ってWBOウェルター級王座を奪った。14年の再戦、16年のラバーマッチ(3度目の対決)では判定負けを喫したが、実力は紙一重だった。そのパッキャオとの第3戦がラスト・ファイトになった。引退に際しブラッドリーは「リングでの活動は私に幸福を与えてくれたが、妻と子供から受け取る笑顔と幸福を上回ることはできない」とコメントを発している。通算戦績は37戦33勝(13KO)2敗1分1無効試合。
三浦隆司(帝拳)、内山高志(ワタナベ)、ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)、そしてブラッドリーとも接戦を展開した元4階級制覇王者ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)、さらに今回のブラッドリーと、奇しくも一時代を築いたスター選手の引退がこの10日余りに集中した。確実に時代が変わりつつあることを思い知らされる。