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東京・五反田のワタナベボクシングジムでは、18日、WBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)が7月23日に大田区総合体育館で行われる同級1位ロベルト・バレラ(25=コロンビア)との6度目の防衛戦に向けて公開練習を行った。今回の相手は技巧派の指名挑戦者だが、「ロープまで追い込んで主導権を掌握すること」を理想的な展開に挙げている。
“自称・減量が一番ラクなボクサー”だった田口だが、昨年に三十路を迎えてからは「ジムの先輩がたから聞いていたとおり、太りやすくなったり疲れが取りにくくなりました」と認める。だが、食事から高カロリーなものを減らすなど、節制の程度をやや高めただけで、調整に差し支えは出ていないと話した。
渡辺会長(左)
減量が以前よりハードになった理由は、筋力的な進化にもあると渡辺均会長は言う。
「細そうに見えますが、肩の筋肉が盛りあがっていたりと、真面目な練習の成果が部分部分でしっかり出ています。今回も思いきったボクシングをしてくれるはず」(同会長)
鋭いボディブローでえぐりたい田口
田口陣営は今回の相手ロベルト・バレラの特徴を「スイッチの多さ」と見ている。そのため、サウスポー型の選手を中心に100ラウンド近いスパーをこなしたほか、石原雄太トレーナーの指示で、左手を使ったキャッチボールなども行い、田口自身も両利きになるかのように、肩の可動域を増やした。
「(キャッチボールの意図は)普段とは違う練習をするという意味も含めて。左右同じように投げられるようになった。スパーでも最初はスイッチに面食らっていたが、だいぶ慣れてきた」(石原)
「(キャッチボールの意図は)普段とは違う練習をするという意味も含めて。左右同じように投げられるようになった。スパーでも最初はスイッチに面食らっていたが、だいぶ慣れてきた」(石原)
現在はジムで男子唯一の世界王者
これまでの試合では「強く見られるように」と日焼けサロンに1度行くのが恒例だったが、鹿児島合宿で肌がすでに焼けた今回は、それも必要なさそうだ。
「自分の評価は宮崎(亮)戦で勝って上がって、(カルロス・)カニザレス戦で引き分けて下がったと思っている。今回で上げ直したい」
「自分の評価は宮崎(亮)戦で勝って上がって、(カルロス・)カニザレス戦で引き分けて下がったと思っている。今回で上げ直したい」
名古屋からもう一人の刺客…?
なお、当日にはテレビ中継ゲストに統一戦ムードも高まるWBO世界同級王者・田中恒成が招かれることも発表された。それについて本人は、改めて対戦の意欲があることを公言した上で、過剰に意識はしないと語った。