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[コラム]2017.7.5

マイナー団体のIBOは意外とまとも?

 現在、ボクシング世界認定団体は、WBA(世界ボクシング協会)を筆頭に、WBAから分裂したWBC(世界ボクシング評議会)、WBO(世界ボクシング機構)、IBF(国際ボクシング連盟)がいわゆるメジャー4団体とされるが、このほかにもIBO、WBF、WBU、IBA、IBU、IBCなど、日本では聞きなれないマイナー団体が10以上存在する。しかし、その権威は主要4団体の地域王座レベルで、タイトルを獲得しても世界王者と認められず、活動を休止している団体も少なくはない。しかし、このマイナー団体のなかで、1990年代にアメリカ・フロリダ州で設立されたIBO(国際ボクシング機構)は、ヘビー級をアンソニー・ジョシュア、スーパーミドル級をクリス・ユーバンクJr、ミドル級をゲンナジー・ゴロフキンなど有名選手が保持し、比較的高い存在感を示している。
 変わっているのが、全17階級で100位まで設置している「ザ・IBOトップ100」ランキング。毎月の更新は遅れがちだが、名前から国籍、年齢、獲得タイトル、最新試合日、戦績が掲載され、その順位も比較的公平と一定の評価を得ている。ある程度はシステム化されているのだろうが、それでもかなりの労力がいることは推して知るべしだ。
 各階級を見渡せば日本選手の名前も多く、世界的に選手層の薄いミニマム級にいたっては100位までに4回戦を含む34選手がランク入りしている。このあたりは戦績記録サイトのBOXREC.COMもデータを元にしたポイント制で現役選手の格付けを行っており、比較して見るのも面白い。

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