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3日に後楽園ホールで開催された「ダイナミックヤングファイト」のメインイベントはWBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦、同級4位の高橋竜也(28=ヤマグチ土浦)と同級2位のジェトロ・パブスタン(27=比)が対戦した。2014年12月に日本タイトルに挑戦して以来となる高橋がベルトを茨城県土浦に持ち帰ることができたのか?
パブスタンが競り勝った
開始からサウスポーのパブスタンが左ストレートをヒットすると、右アッパー、左ストレートで高橋のバランスを崩した。初回からピンチを迎えた高橋だったが、2回になるとプレスをかけてボディにパンチを集めた。しかし、パブスタンは単発の左ストレート、右フックを決めて見栄えの良さをアピール。高橋は偶然のバッティングで2回に左目尻、4回に右目上をカットした。中盤、高橋は被弾しながらもボディ攻撃で反撃したが、パブスタンは有効打で上回りペースを譲らなかった。7回開始早々、高橋の右目上の出血が悪化しストップ。負傷判定の結果は1者がドローとしたが、残りの2者はパブスタンを支持した。
自分の形になりかけたが…
2度目のタイトル挑戦も叶わなかった高橋は「初回、動きが固くまずいと思ったが、ボディブローで相手は声を出していたし、12ラウンド戦うつもりで尻上がりに良くなっていたのだが…」とバッティングによる負傷を悔やんだ。「頭から突っ込んでくる相手に修正できなかった自分が悪い」と敗因を挙げた高橋。傷口の治療のため会見を切り上げた。
最後の2ラウンドは耐えた
一方、敵地でベルトを獲得したパブスタンは「ボクシングを始めて10年目でこうして日本でチャンピオンになることができてうれしい」と喜びに浸った。この勝利でWBO世界ランキング入りが濃厚となるパブスタンは「夢は世界チャンピオンなので2度目の世界挑戦を目指したい。ただ、日本が大好きなので挑戦者が現れるなら喜んで受けたい」とコメントした。
採点表