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バンタム級ランカー対決として注目された日本10位の勅使河原弘晶(27=輪島功一スポーツ)対日本13位の栗原慶太(24=一力)が、19日に後楽園ホールで開催された「A-signBee4」で行われた。試合は初回から鋭いパンチの応酬となった。
また、セミファイナルでは51.2kg契約8回戦、日本フライ級6位の新井雄大(24=渡嘉敷)と元日本ランカーの堀陽太(30=横浜光)が激突した。
また、セミファイナルでは51.2kg契約8回戦、日本フライ級6位の新井雄大(24=渡嘉敷)と元日本ランカーの堀陽太(30=横浜光)が激突した。
これで2連勝となった
勅使河原が右クロス、左フックを決めれば栗原も右ストレートを返し一歩も引かない姿勢を見せた。しかし、テクニックで上回る勅使河原がダメージを与え次第に主導権を握った。流れを引き戻したい栗原は、3ラウンドに右を決めてチャンスを掴んだが、勅使河原は多彩なコンビネーションで攻勢を仕掛けた。大歓声の中始まった5ラウンド、勅使河原は右ストレートで棒立ちにさせるとここが勝負とばかりに連打を繰り出しレフェリーストップに持ち込んだ。
勝てたのは会長とトレーナーのおかげ
派手な打撃戦を制した勅使河原は「久しぶりにヒヤヒヤする試合をしてしまったが、戦っているうちに楽しくなった」と白い歯を見せた。試合後のリング上で現日本同級王者の赤穂亮(横浜光)への挑戦をアピールした勅使河原だったが「チャンスがあればどんどん強い選手と戦っていきたい。自分の強さを証明したい」と強豪との対戦を熱望した。
ここから勝ち上がりますと栗原
一方、敗れはしたものの闘志溢れるファイトを見せた栗原は「右だけに頼り切ってしまい相手のペースにハマってしまった。勅使河原さんのパンチは強かったが、耐えることができた。ただ、距離が遠くて上手かった。完敗です」と肩を落とした。「負けるのは悔しい。ここが最後ではないので心を折らずに頑張りたい」と再起を誓った。
左:新井 右:堀
新井対堀のサウスポー同士の一戦は初回、堀が先制攻撃を仕掛けペースを掌握。新井のパンチを見切ると足を使って積極的に攻め立てた。すると3ラウンド、堀は右フックのカウンターでダウンを演出。立ち上がってきた新井に再び右フックで倒した。堀は三度右フックを決めたところでレフェリーが試合を止めた。
引退覚悟で臨んだ
3連敗を止めるとともに日本ランク返り咲きを濃厚とした堀は「ゴングと同時に仕掛けようと決めていた。連敗していて失うものは何もないので死ぬ気で戦った」と笑みを浮かべた。一時はボクシングを引退し、ボートレーサーに転向することも考えていたという堀。「今日は生まれ変わったつもりで戦った。ここからがスタートライン」とタイトルを目指すと意気込んだ。